応用情報技術者試験の話

 そう言えば、IPAの情報処理系国家資格の結果が出てましたね~。もう結構前で忘れてましたが、うちも今回応用情報を受けてました。詳しくは以下のような試験です。

https://secure.wikimedia.org/wikipedia/ja/wiki/%E5%BF%9C%E7%94%A8%E6%83%85%E5%A0%B1%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85%E8%A9%A6%E9%A8%93

せっかくだから、忘れないうちにざっくり試験の内容とか近年の傾向とかメモしておこうと思います。
今度狙ってる方やリベンジの方はぜひ参考にしてください。

・問題形式
 午前はマークシートで80問。問題配分は2009年以降の基本情報と一緒の割合で、テクニカル、ストラテジ、マネジメントから出ます。(詳細は前回の日記参照)午後は12問から6問選択して回答します。そのうち1問は配点の高いアルゴリズムかマネジメントを選択して取る必要があります。

・難易度とか
 とりあえず、

 基本情報処理受かったばっかの人間が、そのままの流れで受けるような試験じゃネエ

 です。
 多分これ、単純に基本情報と比べるとめちゃくちゃムズいと思いました。うちの脳みそのレベルとしては、電気系の独立行政法人系4年生大学を出て、なんとなくで基本情報処理を受けたら受かった的で、現在の飯の種はプログラムメインでも、DBメインでもネットワークに関係があるわけでもない感じなんですが、このレベルでは多分普通に勉強したら余裕で落ちます。
 つか、頭についてる基本と応用の2文字の違いだけで、全然試験のレベルが違うんですが。

 とりあえず基本情報を通った人なら午前は適当でも多分通るんですが、全部マークシートだった基本情報と違って午後が丸々記述式の試験なので、用語は全部正確にかけないとダメ、文章題もきっちり規定の文字数以内で内容を回答しないとダメ、とかかなり毛色の違った試験になっています。
 無論問題の出題範囲や傾向としては大体基本情報と一緒なのですが、それを本来業務等で問われるレベルにまで上げてみました的な感じで、参考書等で勉強してさくっと受かるにはちょっと敷居が高い試験だと思いました。

 また以前の形式の午後はプログラムさえできれば、とりあえずどうにかなる系の試験だったのですが、2009年以降は、プログラム以外の要素と総合してできないと通らない試験になってしまった為、受かる層がはっきり変化してしまったのではないでしょうか。
 例によって無論2009年以前のプログラムほどの難易度ではないですが、プログラム、アルゴリズム系が出来ないとかなり運任せの試験になります。
(基本情報同様、テクニカル系以外の問題は難易度傾向が相当の運任せの為)

・対策とか
 正直午後は暗記で対策できる試験的な知識ではなくて、広い分野から本当の意味での理解を問われる問題が多い為、学校の専攻か普段の実務がプログラム、ネットワーク、DBのいずれにも該当しない場合は、相当に不利な戦いを強いられると思います。
 よって、普段からプログラムをし、ネットワークの設定に触れたり、DBをSQLで実際に操作したりなんて経験をコアに参考書等で勉強しないとかなりきついです。過去問や想定問題集をやりまくるのももちろん良いのですが、ちょっと問題傾向をそらされると、問題回答的に詰め込んだ知識が丸々役に立たなくなる的な部分があり、特に今年の問題がこんな感じだったせいか、参考書メインで挑んだ人達は血を吐いてました。なお、今回の合格率は2回連続で下がって20%くらいのようです。

・選択は?
 おそらくですが、午後は確実性を考慮すると結局テクニカル系一択になると思います。時間に余裕があれば、プロジェクトマネジメントや情報セキュリティやエンベデッド系も軽く対策して、本番で簡単なのを選ぶと良いです。
 ちなみに応用のアルゴリズムとDBは基本情報と比べると数段難しく、基本情報レベルで苦手にしてたあるいは流して通った人は相当覚悟した方が良いです。逆にこの辺が得意な方は、それ以外の分野を無難にまとめられればさくっと受かると思います。

・言語は?
 応用はプログラムの問題はアルゴリズムの形で出題されるので、特に意識する必要はありません。言語の知識は全く問われていないような傾向の年もあるようです。

・直前期は?
 とりあえず例によって予備校の模試を受けて、それを丸々覚えるのが良いと思うのですが、今回うちの場合は必要な勉強量があまりに多すぎるのに気づくのが遅くて、TACの模試の週にようやく一通りの午前と午後の範囲を消化したようなレベルでした。
 当然午前こそは合格ライン?だったのですが、午後はボロボロ。

 なお2009年で傾向が変わったとは言うもの、過去5年分くらいの過去問はそれなりに類題が出る傾向が続いているようです。ただ明らかにもう出ない傾向の問題もありますので、ある程度は取捨選択されている過去問題集に頼ってしまう方が効率が良いかもしれません。
 制限時間も違うせいか、例えば旧制度のプログラムやDB系の問題は、設1の小手調べが省略されて、設2以降の上級部分だけが出題されるノリになってます。

 とにかく、過去問や問題集の回答方法だけ詰め込む感じだと、記述式のせいで問題が当たらない限り、普通に落ちるような問題の作りになっていますので、事前にどれだけ自分で理解した知識を詰め込み、実際の経験をつめたか、そしてそれを問題回答と結び付けられるかに掛かると思います。

 ちなみに私は結局年明けまでAION三昧で(またか)、そっから慌てて勉強しだしたのですが、午前85/100、午後69/100で一応合格してました。
 一応メインは参考書+問題集で勉強したのですが、一部、会社でかなり無理やりDB触らせてもらったり、ネットワーク管理に首突っ込んでみたり、Rubyシンパの集まりに混ざってみたりと裏技を使っているのであまり参考にはならないかもしれません。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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