ReWrite感想(PCゲーム)

Video Games Nintendo Retro Classic  - StevenE / Pixabay ゲーム
StevenE / Pixabay

 色々あって発売から年単位経ってから始めたのですが、うちではようやく終わりました。実プレイ期間では半年近いでしょうか。

 結論から言うと、感想としてはイマイチだと思います。無論、標準レベルのゲームに比べれば頭一つ抜けてるとは思うのですが、個人的には、その前に遊んだのがリトバスだったのもあって、Keyの新作が遊びたくて、ようやく買えて、ようやく遊べたと言う段階を踏んでいるとなおさら残念でした。もちろん、面白くはあったのですが、これは、Keyゲーではないと思います。

 以下ネタバレです。

 いつも通り各ヒロインルート→メインシナリオの作りなのですが、とにかく今回は、良くも悪くも担当してるライター達が尖った人ばかりなのか、印象がごっちゃごちゃになります。単体として委員長シナリオ以外は、結構どれも面白かったです。
 ですが、その他のシナリオでは、同じ世界観を共有しているのに、こうなるかな~的に進めていると全然違うオチになったりして、多少納得が行かない展開が結構あったのは残念でした。また、好みの問題では、ラストがやや難解な為、ハッピーエンドか判断が別れる部分があり、感情移入がしにくく残念でした。

 ちなみに個人的には、小鳥さんが特に良かったです。中の人(斎藤千和)は、他の人をぶっちぎって癖になるくらいウマ過ぎです。シナリオの方も、悪夢に襲われながら、延々締め切りに追いまくられ頑張るヒロインは、珍しいんじゃないでしょうか。
 偶然にも、作者は「人類は衰退しちゃった奴」の作者が書いてるシナリオらしいです。ただ、オチが想像に任せる感じだったので、いつものメインルートで回収があるのかと思ったらそうでもなかったあたりは残念でした。

 他はさんまの人でしょうか。展開は、主人公が超常で厨二以外が割りとKeyゲーっぽく、どっちかって言うと、コタローの方がヒロインっぽかったですが。このキャラの場合特に、共通部分でさり気なく描かれている、良く寝てるやさんま好きな辺りがそのまま個別ルートでの伏線になっている点は、うまかったと思います。
 他キャラのシナリオやメインシナリオで登場する際も大抵大活躍なお陰で、個別ではかなりかわいそうだった部分が報われているのではないでしょうか。

 世間で好評らしい魔女シナリオについては、共通部分では会長としての面が強かった朱里の感じが徐々に変わってくる辺りが結構好きです。弱さを見せつつ、頼ってくれる、評価してくれるみたいな。まあ後半は徐々に聖女になってしまうんですが。
 シナリオとしては、世界をリセットしてしまった所で終わっても良かったと思うのですが、ありきたりのラノベで終わらせず、その後も落とす所まで落としてから、最後瑚太郎が文字通り罪を半分背負って、自分の言葉に責任を取る形で一緒に歩いて行くとかって辺りが良かったです。
 て言うか、最後はっきりハッピーエンドと呼べるシナリオは、これとちはやシナリオくらいしかなかったので、そういう意味でもポイント高いと思います。

 曲とかはいつも通り良かったので、大作ADVとか探している方にはおすすめかも知れません。

The following two tabs change content below.

kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
タイトルとURLをコピーしました