対策の方針の大前提としては、まず、どのような法域、どのような論点に対しても、大多数の受験者が書くような答案を作成できるようになることです。これは、軽く前述しましたが、論文試験の採点は、傾斜配点になっている都合です。合格不合格をつけないといけない都合で、予備校の答練とかとは違い、受験者で書いている割合が高い論点ほど、配点が高得点になるそうです。
具体的には、均等論と、PBPクレームの論点があったとします。10人受験して均等論を8人が書いてきて、PBPは二人しか書いてこなかった場合、おそらくPBPは書かなくても合格します。さらに言えば、均等論だけ書いた人は合格の可能性がありますが、PBPだけしか書けなかった人はほぼ不合格になります。
受験生からの感覚からすれば、誰も書けなかったところを書いた方がポイント高そうな気もします。しかしこの配点だと受験生の規定の割合に合格点がつかなくなってしまうので、前記のようになっているようです。
ちなみに一番大事だと思うのは、一番最初に、どれくらい弁理士試験に投資し、リターンを得るかを開始前に明確にすることだと思います。後でリスケしてもOKです。
もう絶対合格して弁理士になる、と言う人であれば、とりあえず離職して試験勉強のみに絞ったり、業界外からの転職であれば、特許業界へ転職したりと言うのも勉強前の重要な選択肢になります。
逆に、とりあえず暇だし受けてみるか―、もしも合格したら転職でも考えるかーくらいの人は、とりあえず年数がかかると思いますので、最初はあまり勉強時間や、予備校等へお金をつぎ込まない方が良いと思います。あまり突っ込んでしまうと、リターンが0になった段階でも、撤退が効かなくなるので絶対お勧めできません。
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kuroneko
とある企業の知財部で働く一応弁理士です。
国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。
受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。
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