忘れていましたが、ドラクエ11の感想です。前作までのプレイ状況は、さすがにリアルタイムではないですが、一応ドラクエ10以外を全部クリアしています。ちなみにハードの種類はPS4版です。
結論から言えば、過去最高に面白いと思います。個人的に好きなランクとしては、プレイ時期の都合もあって、III>IV>VIIIくらいなのですが、ベスト3は交代するかもしないレベルです。多分評価的には、IIIをプレイしているかでかなり変わるとは思いますが。
全体の雰囲気としては、いつも通り魔王が出てきて勇者が倒すみたいな勧善懲悪王道RPGです。しかし、今回は、随所で王道と言うか、自らのシリーズが作ってしまったいわゆる勇者パターンのマンネリに陥らないようなちょっとしたひねりが光ります。クエストの発端から予想される途中経過や、オチは大体うまい感じで裏切るようにしてあるので、やっていて意外に面白いです。短いスパンで続きが気になる作り。
また、ドラクエって、鳥山明の絵柄で堀井雄二のシナリオをゲームでやらせる、みたいなイメージがあるのですが、今回もその雰囲気を非常に大事にしてあって本当にすごいと思いました。多分字面で書き起こすと、今風ではなかったり、ちょっとまどろっこしかったりする展開になる箇所とかもあると思います。ですが、ドラクエと言う形でゲームにしてしまうと、「ああ、これ凄くドラクエだ」みたいな感じで納得してしまうというのはコンテンツ的に強すぎると思います。
システムに関しては、ほぼいつも通りです。ただ今作は主人公もAI戦闘にできるようになったので、戦闘開始か逃げるの選択さえしてしまえば、後は敵を倒すまで全オートで戦闘してもらうことも可能になったりと便利になっている部分はあります。また、特に大きいのが、ダンジョンでもフィールドでも、やたらめったらキャンプと言うHP全快+セーブ可能と言うポイントが増えている点が大きいと思います。こちらは宿屋と違って無料なので、基本的に戦闘しまくってもストレスが溜まらないシステムになっています。いつでもどこでも戦闘ができ、ダンジョンとかでも最深部までMPを温存したりしなくて済み、凄く今風です。
曲に関しては、オリジナルの曲もありますが、過去作からのチョイスもかなり多いです。特にIII辺りからは、かなり色々な曲がオーケストラ版でチョイスされていて、死ぬほどサントラ聞きまくった世代には非常に熱いです。
後はネタバレになるのですが、最初のEDから真EDまでのモチベも非常にうまい感じで置いてあったと思います。最初のEDでも一応、物語は完結するのですが、多分その時点でのプレイヤーの希望みたいなのをうまい感じで誘導してあって、何となく続きを進めてしまう感じになっていたのではないでしょうか。導線的にも、ちゃんと伏線を張ってあった空白が埋まる丁寧なつくりだった気がします。まあ、なにより、私も某姉はかなり好きなキャラだったので、完全にやられました。
ちなみに、サブタイトル通りの方のエンディングを見ていて、堀井雄二はもうドラクエを作る気がなさそう、とか思いました。それくらいなんかこう今までの総決算みたいな感じだったです。昔ロトシリーズ辺りをプレイしていた人とか、ベタで、お手軽系RPGを探している方とかにはかなりお勧めのタイトルだと思います。。
kuroneko
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