弁理士試験の論文の選択科目の話

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Engin_Akyurt / Pixabay

 なんか忘れていたので、今回は弁理士試験の論文の選択科目の話です。弁理士試験の論文試験には、選択科目と言うものがあります。これは、必須試験で必要とされる知識分野と別のいずれかの分野についての試験です。具体的には、機械、化学、また理工地等か、民法の分野になります。

 仮に受験する場合は、出題分野が必須試験と被らないのも曲者ですが、試験時期や結果発表時期も曲者だったりします。具体的には試験時期は論文の必須科目の後で、これの対策を別途勉強すると、その分の口述試験への対策が遅れます。それで居て結果発表は論文の必須科目と被っているので、とりあえず必須科目の結果が解る前に選択科目も受験する必要があります。

 つまり、最悪の場合は、必須科目に合格しているけど、選択科目で落ちたなんて言うパターンもあり得ます。と言うか、非常に悲しいことに今年も見かけてしまいました。

 そこでどの選択科目を選択するかと言うお話になります。ちょっと前に試験制度の改正があり、少なくとも民法は、かなり通りずらい科目のようです。ちなみに改正前は著作権法が大人気でした。一応、同期の方でさらっと合格されていた方もいるにはいたので、現在のスキルによっては、結構あっさり通るようですが。

 これを回避するには、何らかの免除資格を取得したほうが正解だと思います。前記のデメリットがなくなる為か、受験時代の周囲の大多数の人もこの方法で選択科目は免除で通していました。具体的にの免除資格を使うかは、卒業した大学や、今のお仕事によるので、一番適切なものを特許庁のホームページで選ぶのが一番良いと思います。

 ちなみに周囲では、免除資格として情報処理技術者試験の応用情報処理技術者が大人気でした。私もたまたま応用情報処理技術者を持っていたのでそれで免除になっています。
 情報処理技術者試験と言うのは、IPAが主催する情報系の国家試験です。内訳は応用情報処理技術者以外にもいくつかあるのですが、弁理士試験の免除に申請できるものの中で、IPAの提唱する難易度設定が一番低いとされているのが、応用情報処理技術者試験と言うわけです。

 人気の理由としては、一応座学で試験勉強と言う形で勉強が可能と言う辺りではないでしょうか。また、完全に1から勉強を始める場合、他の免除資格はかなり敷居が高いと思います。

 なお、情報処理技術者試験の開催は、4月と10月なのも人気の理由ではないかと思います。10月はちょうど論文の結果が出た辺りなので、短答免除組であれば、受験できそうな時期だと思います。状況によりますが、短答を受験しないのであれば、いざと言うときのために4月も一応ありだと思います。

 こちらの勉強方法について、私は、弁理士試験とは全く関係なしで受けたので、当時のTacから出ていた応用情報処理技術者向けの講座を適当に聞いてから受験しました。但し、自信がなかったので、基本情報技術者試験に合格してから受験しています。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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