法文集は教えてくれない明細書の図面の書き方。

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Engin_Akyurt / Pixabay

 元がIT系だったので、図面はとりあえず意味が解れば良いみたいな空気だったのですが、当初特に明細書上のフローチャートでショックを受けた点があったので、いくつかメモしておきます。
 もし、突然自分で明細書の図面を書かないといけなくなった方は、参考にしてください。なお、流派にも寄ると思いますのであくまで参考程度でお願いします。

 1.フローチャートの処理の流れを示す矢印は上から入る
 処理は普通上から下に流れるので一見当たり前ですが、複雑な処理をフローチャートにしようとすると突然持ち上がってくる問題です。
 フローチャートは、基本的には処理ステップを表す四角と、判定を表すひし形の集合で構成されます。ここで四角とひし形に入る線は必ず真上から入るのが正しいようです。
 具体的には、横方向に連結して行ったりするのはマズい訳ですね。

 2.フローチャートの処理の流れを示す矢印は下から出る
 項1.の逆です
 これも単純な処理では問題になら問題にならないのですが、分岐が長ったらしくなると突然浮上してきます。四角とひし形から出る線は必ず真下から出るのが正しいようです。

 3.フローチャートの四角とひし形を結ぶ線は二度曲げしない
 これはちょっと説明が難しいのですが、ひし形から横方向に出した線を、四角に繋ぎたい場合があります。項1のルールから四角へは、線を真上から入れる必要があるのですが、ひし形と四角の上下方向の座標が同じに並べていると、2回以上曲げないと真上から入れることはできなくなります。
 この点、四角の上下方向の座標をひし形より下方向へ下げると、1回曲げるだけで真上から入れることができるようになるのですが、こちらが正しいようです。

 4.ブロック図の処理は左から右に流れる
 複雑な図の場合は仕方がないのですが、フロック図において複数のブロックがある場合、説明上の処理が左から右に流れるのが基本のようです。どちらかと言うと、電気系の明細書の作法でしょうか。

 その他にも余白は少ない方が良いとか、線は短い方が良いなどなどいろんな作法があるようなのですが、今回はこの辺で。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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