9回目の能力担保研修に行ってきました。いよいよセミファイナルとなり、次回で最終回です。(確か)
ちなみに、まだ今年分が終わっていないのですが、すでに来年の募集や要項が発表されていたりします。受講予定の方が居れば、チェックしてみると良いのではないでしょうか。
今回は、商標分の自宅起案で答弁書の講評でした。感想としては、弁理士試験のより否認の重みが物凄い重いと言う点でしょうか。事案として否認は無理筋でした。しかし、否認は、原告の主張立証責任になるので、被告としてはとりあえず絶対否認しないと駄目みたいですね。
私の起案としては、抗弁材料が一杯乗っていたので、そっちを頑張ってしまい、否認をスルーしてしまったのでダメダメでした。この手の試験問題としてのメリハリ的に、構成を予想するのは一旦捨てた方が良さそうです。
今回大事だと思った点は、結合商標の要部観察の規範は、被告側で使うときは要部観察を否定する方向に使うと言う点でしょうか。あの規範は、原告が要部判断で商標類似にして侵害にするためみたいな思い込みがあったのが失敗でした。
具体的には、どうみても、出所識別標識として問題になるのは要部だけで、おまけレベルに小さい文字で出所識別標識とは思えないような要素がくっついている商標です。原告側の場合は、要部認定で類似と言う結論にするのですが、被告側の場合は、商標全体を比較して非類似、と言う主張にするようです。
また、講師の方が何度も強調していた点としては、依頼者の言い分は、基本的に全部使うと言う内容がありました。弁理士試験だと、情報として出ていても使わなかったり、使うのが罠だったりするので、かなり慎重になる点が結構違う気がします。性善説大事。
ところで、事前に運営側からちょっと面白いメールがありました。能力担保研修では、セットで自主ゼミみたいなのを運営側主導でやっています。どうやらそちらの参加者が著しく少ないらしく、参加の呼びかけのような内容です。ちょっと伺ってみた感じだと、自主ゼミへの参加者は、初回から安定して数人くらいらしく、おそらく全体の半分も参加してません。
ちなみにうちが今のところ参加していない理由は、単純に往復3時間くらいかかる点が大きいです・・・。3時間かけて出かけて勉強してくるくらいなら、同じ時間勉強して、3時間寝たいです、みたいな。
もっとも、特定侵害訴訟代理試験が、能力担保研修の内容を確認するもの、と言う事であれば、能力担保研修だけ受けてもある程度合格できる必要がある気がします。実情では、能力担保研修を受けて、ゼミ等を受けても5割しか受からないとかなので、完全に能力担保研修だけ受けて特定侵害訴訟代理試験は受験しない(もしくは記念受験)派と、有料のゼミ等で本気でやる層と2分化してるのも、参加率が低い理由なのかもしれません。
○学習計画とか:
@なるべくやる:
・なし
(ゼミ側がしばらく模試形式なので、そっちの対策)
@できたらやる:
・暗記事項の整理と、軽く暗記(~8/10)
→均等論、商品と商標の類否、結合商標の定義等
・H29過去問の民法民訴
kuroneko
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