本当はクリアしてから書こうと思っていたのですが、あまりに長くていつ終わるか分からなくなってきたので、とりあえずファーストインプレで上げておきます。現在の進行的には、プレイ時間20時間、5個目のダンジョンくらいです。
ウィザーズシンフォニーは、PS4と、Switchとで、アークから出ている3DダンジョンRPGです。特筆すべき点としては、キャラクターデザインが、その筋では有名なMooさんと言う辺りでしょうか。Mooさんと言えば、かつてウィザーズアカデミーに始まり、エターナルメロディ、悠久幻想曲等々のギャルゲー全盛時代に一派閥を気づいていた(かもしれない)方です。開発もゲーム中のロゴを見る限りVRIDGEで川村さんでしょうし、おそらく、一部開発陣も同じかもしれませんね。
世界観としては、ウィザーズハーモニーの20年後とかで、ゲーム中でもスキル&ウィズダムの学生がメインキャラに居たり、ウィザーズハーモニー、ヤジロウ辺りの固有名詞が普通に出て来たりします。ただ、今回の劇中舞台は、結構離れた地域のようで、直接的には関係しません。テーマとしては、劇中世界で滅んだ古代文明をめぐるお話になります。
キャラ配置的には、意外にも割とかつてのウィザーズハーモニー辺りと似ているように思います。両刀使いっぽい男主人公に、男女混合のいろんな属性を揃えたメインキャラみたいになっています。男女両方好き勝手にカップリング出来るみたいな奴ですね。
個人的には、中盤くらいで出てくるニナと言うダメなお姉さんがすげー刺さりました。このキャラは、ダンジョンにも冒険に行くから地下アイドルとか言う設定からしてもうアレな
ヒーラ兼バッファです。ここでこのゲームは、とにかくフルボイスで、どうでもいいセリフとか延々しゃべり続けるタイプなのですが、口を開けば開くほどダメっぷりが炸裂する割に、戦闘ではかなりのキーキャラと言うギャップがヤバイです。ひたすらストレートに元気なタンク兼物理アタッカーのスピカも、疲れていると眩しすぎて良いですね。
ちなみに、ハーモニーシリーズの伝統なのか、中の人こと声優さんは、井上喜久子と娘と以外は、かなりマイナーどころを揃えている感じです。ただ、経歴はそこそこ長く、かなりうまい人が多い印象を受け、下手なラノベアニメよりは、全然良いです。ただ、それぞれ流行りの声優さんの誰かをイメージした演技指導なのか、誰かみたいみたいに感じるシーンは結構ありますが。
そう、結構過去作の雰囲気も出てますし、基本的に、このゲームはキャラゲーだと思うのです。
システム周りについては、3DダンジョンRPGと言うことで、ほぼ世界樹の迷宮(以下世界樹)シリーズや、ペルソナ辺りと一緒です。相違点としては、とりあえず中盤までの時点では、トラエスト(ダンジョン脱出、いわゆるリレミト)系のアイテム、スキルが存在しない、ダメージ床があるのに、警戒斥候(ダメージ床回避、いわゆるトラマナ)系のアイテム、スキルが存在しない辺りでしょうか。オートマッピングはあるので、時間をかければとりあえず進めるタイプです。
戦闘についても、ほぼフルボイスと言うことでやかましいくらい喋りまくるのですが、音声が切れないようにウエイトをかけているのか、戦闘のもっさりが感がヤバイです。要は、戦闘ごとに飛ばせないエフェクトや、妙な停止時間が多く、いわゆるレベル上げ作業とかが非常に苦痛になっています。後述する難易度と相まって、結構致命的な感じです。ちなみにこの点は、実はアップデートで解消されたため、現在では問題なくなっています。
サウンドについては、曲は結構良い感じなのですが、反動でSEが妙にそれじゃない、みたいなのが多い印象を受けました。音量もなんかおかしい気がします。
とりあえず、非常にまずいと思ったのが、前述の通り、マーケティングや、手触りでは、かなりライトなキャラゲーと言う風に感じるのに、実際の難易度は相当高いと言う点でしょうか。一応難易度がノーマルとハードで選択できるのですが、ノーマルの方からして、開幕から殺しに来ます。
具体的には、最初のダンジョンから5階層以上ある上、世界樹系のように、1フロアごとの広さがフルサイズで固定なのか、ほぼ全フロアにがっつり通路があります。体感では、明らかに世界樹系の第1ダンジョンや、ペルソナ系の序盤ダンジョンより難しいです。また、第2、3ダンジョン辺りから、もういきなりダメージゾーン、複数階段、切換え式扉スイッチ、一方通行等完全に殺しに来ます。ちょっと他で見かけなかったのは、世界樹で言う所のFOEで、一部倒さないと進めないものも混ぜてあると言うギミックでしょうか。強さは戦うまで解らないので、ちょっと戸惑いました。
また、これに加えて戦闘バランスのヤバさも凄く、序盤から毒の治癒手段がアイテムしかないのに毒攻撃を連打、即死攻撃、全体睡眠等辺りはジャブで、普通に通常攻撃で適正レベルくらいのキャラが即死するようなダメージを叩き出してきたりします。都合でレベルや装備を整えるしかないのですが、前述の戦闘のだるさと板挟みで、かなりつらい感じになっていました。アプデのおかげで、ここは解消されたのですが。
まあ、基本的に、ボスごとに強みと弱みが結構明確になっており、ほとんどのキャラとスキルを駆使しないと、低レベルクリアは難しい設計になっています。
また戦闘の際なのですが、中盤以降になると、味方のバフ(属性防御アップとか)と、デバフ(防御力ダウンとか)と、味方の状態異常(毒とか)と、敵のバフと、デバフと、状態異常との維持回復を毎ターン確認しつつ戦う感じになるので、かなり見るところが多いです。
さらに、いわゆるエスナ(異常全回復)がなく、デバフと状態異常とで回復スキルが別です。状態異常回復も、回復できる状態異常ごとに、スキルを持っているキャラが異なっているため、編成は、相手によって少し検討する必要があります。
まとめると、ガチ3DダンジョンRPGに飢えてる方向けなのですが、多分キャラ要素はあんまりいらないでしょうし。具体的には、ダンジョンを歩いているだけで、フルボイスの掛け合いが始まったり、壁にぶつかる度にランダムで誰かが痛いセリフを吐きます。最初は良いのですが、プレイ時間が伸びていくと、何度も何度も何度も何度も同じセリフを聞くことになります・・・。
過去のMooゲーが好きだった方にもお勧めできるのですが、こちらは、3DダンジョンRPG系をある程度やりこんだ方じゃないと、序盤のダンジョンで投げ出す感じの難易度に仕上がっています。具体的には、序盤のダンジョンは、少なくともペルソナ系より明らかに難しいです。
どっちつかずと言えば、どっちつかずなのですが、演出はともかく、ベースのゲーム部分としては、かなりしっかり作りこみがされている印象を受けます。いわゆる、ゲームとして面白い系です。
都合で、どちらかと言えば、ある程度手応えのある3DダンジョンRPGを探している人向けなのではないでしょうか。あちこちの感想で見かける戦闘と移動がもっさりは、先日のパッチ1.01で解消しているので、逆に言えば、今から遊べば結構快適だと思います。
kuroneko
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