この記事では、弁理士試験の受験機関について扱います。弁理士試験の勉強方法についてですが、合格者は、聞いた限りほぼ全員が受験機関を利用しています。理由は、いくつかあるのですが、初学者の場合、当然まずどうして良いのか分からないためです。これは、現職が特許事務所の方であっても、受験勉強で必要とされる知識の全てが実務で使用されるわけではないため、ほぼ1から勉強し直しになります。また、独学から成果が出なくて、受験機関に来る人も結構見かけます。都合で、宣伝でもなんでもなく、いずれかの受験機関を利用したほうが良いと思います。
すると、次は、どの受験機関を利用するかになります。近年では、とりあえず、LECかTACがお勧めだと思います。もちろん、凄く近所に別の受験機関があるとか、勤め先の都合で特定の受験機関が安くなる、等の特別な理由があれば別ですが。
理由は、産業財産権関係の法律は、お役所の都合でコロコロ変わるため、ある程度の規模やマンパワーがないと、教材への反映が難しいためです。この辺りで、前記の2校、特にLECは、弁理士試験に力を入れているため、最適だと思います。TACでも良いとは思うのですが、私のころでは、すでに、合格祝賀会の人数集めに苦戦していたような感じでしたので、理由がなければLECで良いと思います。私もLECだったので、以下LECの場合の合格までの講座の内容について、簡単に説明していきます。
1.初学者の場合
1年合格ベーシックコース一択です。それ以前に独学で多少勉強していたとしても、必ずこれになると思います。と言うのも、全分野を一通り学習する上に、以後の講座では最低限この講座を受講していることが前提で組まれている様子の都合です。また、受講済みでも、短答試験の結果が芳しくないと、このコースに戻る人が居るくらいにはあまり不満を聞いたことがない講座です。今年だと、下記です。
>LEC
http://www.lec-jp.com/benrishi/start/basic.html
概要としては、4月から翌年2月までの本当にほぼ1年間、短答と論文についてじっくり学習します。ちなみに短答試験は5月なので、その年の短答試験は基本的にパスになります。また、独学からこの講座だけで受かった人は実際に知っていますので、長めの時間がとってあるだけで、内容的に簡単と言うわけではありません。
問題点はとにかく料金が高い辺りでしょうか。もっとも、マジで1年間授業があるので、通算で割り算するとそれほど高くないのですが。ちなみに開講時期が、予備校側のリソースの都合か、他の講座とは同期しない変な時期である4月である点に注意です。弁理士試験は5月に短答、7月に論文、秋に口述があるのですが、直前期はまとまった講座がないためだと思います。
なお、受講はなるべく通学が良いです。理由は、周囲の学力が良く分かるからです。授業中に質問が当たるタイプの授業の場合に他の人が当たったときに自分も考えたり、それとなく答練の成績を聞いたりして自分の位置を確かめることは、勉強量の判断や、苦手分野の把握の判断で重要だと思います。
kuroneko
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