概要は、アトラスから発売されたシリーズ物のRPGの5作目です。ずーーーっとやりたかったのですが、色々あってできてなかったタイトルです。動機しては、完全版が出るということか、ベスト版がめちゃくちゃ安かったので思わず購入して、余暇のほぼ全てを突っ込んでプレイしてました。ちなみに、完全版の方は、モノスゲエ評判が悪かったので、結果的には正解だったのかもしれません。
感想は、結論から言うと、めちゃくちゃ面白かったです。このシリーズは、毎回結構人によって結構意見の分かれる尖がったネタをシナリオにぶっこんでくることでも有名で、前作も地方に大手デパートが進出して、商店街が死亡寸前の田舎とかだったんですが。
今作は、もろに社会問題をそのまま敵側に持ってきた感じです。具体的には、明確な被害者がいて、明らかに問題なのに、加害者側の権力や利益関係の都合で野放しになっているタイプの社会問題です。一例をあげると、一番最初の敵は、かつてスポーツで活躍して、引退後に高校の部活の顧問に収まったものの、暴力三昧でやりたい放題な体育教師だったりします。
確かにどうにかして欲しいと思わせる辺りが非常にうまいのです。
プレイ感的には、大体いつものペルソナで、かなり雑にプレイしても80時間くらいはかかるんじゃないかと思います。コミュ上げがある程度選択を迫られ、切り捨てたコミュの話は、最後まで読めなくてももやっとする辺りもいつも通りです。戦闘では、バックアタックされると、大体そのままゲームオーバーになるとかもいつも通りです。
但し、仕様の抜け穴なのか、今作は、中盤以降、経験値やお金には困らないプレイ方法があるので、それを使うと育成には困らなくなります。前記の方法は、正当なプレイ方法なので、私もちょっと試したのですが、簡単にレベルが90代になったりする感じです。都合で、戦闘の難易度としては、過去作で一番簡単だと思います。
特に良かった所は、やはりシナリオ回りで、前記の通り現実問題でも誰にもどうにもできない辺りを、主人公が解決すると言う痛快感だと思います。だからこそ、シナリオ終盤で、実際には、主人公の行動で解決していたのか、いなかったのかの辺りがむやにされてしまう辺りは、出来としてかなりもったいなかったのではないでしょうか。この辺りは、完全版で補完されているらしいのですが、さすがに80時間かかるRPGをもう一回最初からやるのはちょっと難しいですね。
キャラ配置的には、メインキャラに黒猫がいて、この辺りもかなり好みでした。立ち位置的には、ほぼそのままペルソナ4のクマなのですが、猫っていうだけで、感情移入感が全然違いますね。この黒猫はモルガナと言うのですが、モルガナは、見た目に反して、おそらく全メンバー中で一番最後まで悩み続ける立場のキャラだったので、吹っ切る辺りは凄い良かったです。
半面竜司は、ボイスを切りたくなるくらいウザかったですが。竜司は、いわゆるシリーズお約束の親友ポジションのキャラなのですが、感情に走りすぎていて大体トラブルの種になるので、最初はコイツが黒幕かと思ってました。こいつだけは、直接的なペルソナの発生原因が、メインシナリオへの絡み方が薄いんですよね。コイツ、なんでいるんだろうみたいな。
そんな訳で、相変わらず、ある程度手ごたえのある和製RPGを探している方には、お勧めのタイトルだと思います。
kuroneko
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