タイミングにあったので、鹿教湯温泉に行ってみました。鹿教湯温泉とは、長野の山奥にある地味な温泉ですね。ただ、ここは、ちょっと前の台風でしなの鉄道の電車の橋が落ちた上、唯一の生活道路が崩落して死にそうみたいな感じで、ちょっとしたニュースになっていたところだったりします。ドキュメンタリーで放送されてたのを偶然見たんですね。ちなみに読み方は、「かけゆ」と読みます。
実際に出かけてみると、崩落した生活道路の方は、どうにか復旧していたのですが、それでもまだ片側交互通行になっていました。観光地的には、まだ結構厳しそうです。ちなみにこの辺りは、この道路に限らず、いまだに崩落したままの橋とか、不通の道路とかが普通にあったりします。復旧の見込みがないやつですね。
温泉の由来としては、文殊菩薩が変化した鹿によって信心深い漁師が導かれて、開かれたみたいな伝説系の始まりをしているところです。とりあえず歴史がめちゃくちゃ古くて、良く分からないけど、温泉的には、昔からあるよ見たいなタイプですね。
観光地としては、五台橋という遺構としては珍しい屋根付きの橋があり、その周囲に薬師堂や文殊堂があります。前述の理由でか、休日に行ったのに物凄い静かで、雰囲気は良かったと思います。特に、五台橋の付近に別の木製の橋もかかっているのですが、その上から3本の橋が一目できるスポットがあり、ちょっとなかなか見かけない風景だと思いました。どれも古い橋なこともあり、周囲に誰もいないとかだと独特の感じが出てる気がします。
温泉地としては、いわゆる日帰り専用で誰でも入れる外湯が2か所あり、日帰り開放もしている宿が数件あります。駐車場は、規模は小さいですが、観光協会がやっている無料駐車場があるので、車で行ってもOKです。今回は外湯のうち、地元の人も入るらしい共同浴場の方に入ってみました。お湯は、いわゆる単純温泉で、無色透明なやつですね。この辺りは、このお湯が多い気がします。
共同浴場自体は、普通にかけ流しになっている上、利用者が、他になく貸し切りだったので、結構当たりだったと思います。ただ、この手の例によって、お湯の温度は、めちゃくちゃ熱くて10分と入っていられませんでした。ゆっくり入りたい人は、五台橋のそばにある文殊の湯っていう方がよいと思います。すぐ温まって出るタイプの方は、共同浴場でも平気だと思います。
特に印象に残ったのは、やはり温泉地としては、かなり限界集落に近い感じだった辺りでしょうか。普通の週末の昼間に行ったのですが、すれ違う観光客は居ませんでした。また、かなり立派な構えの宿屋でも開店休業状態なのか、ロビーは無人で、自動ドアを踏んでも開かなかったりするところが結構ありました。ちなみにここは、前回行った別所温泉から車で来れるくらいの距離なのですが、あちらの共同浴場は、駐車場が埋まるくらい一杯で、北向き観音もかなりの人出でした。
それでいて、鹿教湯温泉では、中心地付近に斉藤ホテルとかいう明らかに景観を破壊するくらいデカい、タワーマンションみたいなホテルが1件、なんかどこにでもある大江戸温泉物語、国民保養所まであるのにこの人通りです。この辺だけ見ると、山奥の秘湯という意味では、結構グレードが高い温泉地なのかもしれませんけど、経済的には結構ヤバそうな気がします。ちなみに、かなり大きな病院まであったりします。
kuroneko
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