いつの間にかアマゾンプライムに入っていたので、「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」を見てみました。これは、ちょっと前に映画館でやってた映画で、いわゆるキャラクタービジネスもののすみっコのキャラ達が出てくる映画です。某さんが超お勧めしていたので。
概要としては、世界各地の童話をベースにした割とのほほーんとした展開が延々続きます。一方で、感想では、実質那須きのことかめちゃくちゃ言われていた作品ですね。
結論から言うと、私は確実にスルーするタイプの作品だったので、逆に新鮮で結構面白かったです。
とりあえず、一番凄いと思ったのは、前述の通り、延々割とのほほーんとした光景が延々続くあたりでしょうか。謎を吹っかけてくるわけでもなく、誰かがピンチになるわけでもなく、恋愛ドラマが進んだりするわけでもないんですよね。劇場作品なのに。
また、結構たくさんの数のすみっコたちが登場するのですが、なんと全員声ではしゃべりません。擬音とか吹き出しで場面が展開していくんですね。昔の大作RPGの感情表現とかにかなり似ています。入っている言語的な音声としては、ナレーターの二人の声だけです。この辺も輪をかけて、ぼーっと安心して眺めていられます。
さらに、ベースが絵本という体裁のせいか、画面も非常に見やすいです。映画というより、環境音楽とかクラシックみたいな感じでしょうか。
この辺をひっくるめると、要は劇場作品なのに情報量が少ない気がするんですね。都合で、逆に、初見からかなり色々想像しながら見れる映画になっています。
私が見ていて一番いいなーと思ったのは、すみっコたちがものすごく自由でナチュラルに見えた辺りでしょうか。彼らは、一応それぞれの個性がついては居ますが、基本的に善良です。だから、困ってる人がいれば、損得勘定抜きで一緒に助けようとします。一人ではどうしようもない事態では、みんなで助け合って乗り越えようとします。
この辺を現実でひるがえって見れば、利害関係や、それぞれの立場で、余裕もなくがんじがらめの私も含めた大体の人は、すみっコたちと同じ人数を集めてみても、同じように素直には行かない訳ですよ。この辺は、素直に現実もこんな風に行ったらいいよなーと思いました。
ネットとかの感想とかでいわれている辺りは、いろんな過程を経て、望んでいたものに、受け入れられたけど、実はダメだったみたいな展開の気がします。見ているのは、すみっコの映画なのですが、前述の情報量の少なさの都合で、実質的には、自分のトラウマを思い出してしまうみたいな感じでしょうか。結構人間関係で挫折したことがある人だったら、割と刺さる気がします。
そんなわけで、コロナ騒ぎで時間が余ってる人や、連日のコロナ報道が不安でしょうがないみたいな人には、割とお勧めの感じの映画の気がします。アマゾンプライムに契約してる人なら、今なら無料です。視聴時間もガチの劇場ものに比べると、割と手ごろな時間なので、ぜひぜひ。
kuroneko
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