この記事について
この記事は、『日帰りで函館観光に行ってみました。』です。
大雑把な感想としては、市電と言われる路面電車でかなりアクセスが良く、1日乗車券を使えば、ほぼ徒歩でも回れないこともない感じの観光地でした。
函館について
函館とは、北海道の南の方にある観光地ですね。
一見他の札幌とかの観光地と一緒に回れそうですが、ここだけかなり離れているので、纏めて回ろうとすると死ぬところです。
お話としては、前回の18きっぷ+フェリーでうっかり北海道に上陸してしまった回の日記の続きですね。
都合で、早朝から、フェリー乗り場付近行きの最終バスが出るまでの時間で、行けた範囲で回っています。
なお、行きも帰りも夜はフェリー内だったので、実質0泊旅行になります・・・。
初の北海道旅行にしては、思い付きで行き過ぎました。
ちなみに今回の一番の気づきとしては、雪国にはブーツなしで旅行に行ってはいけないという感じでした。
もう至る所マジでつるっつるで、普通の靴だと余裕で転びます。
特に函館の場合は、坂が多いのに、この辺りが全くフォローされていないので、旅行者で転んで大けがみたいな人も結構いるんじゃないでしょうか。
回ってみたところ
五稜郭
概要
五稜郭は、明治維新の頃に建てられた洋風のお城のようですね。
当時函館には、外国との貿易が許された出島っぽいのがあったようで、外国からの侵略を阻止するために作られた感じのようです。
このため、江戸時代くらいまでの築城とは異なり、洋風の五芒星みたいなお濠や城壁になっています。
五稜郭タワー
今回回った中では、ここが一番良かったのですが、理由としては、五稜郭タワーという最近できたっぽいタワーでしょうか。
頂上まで登ると、五稜郭はもちろん、函館周辺の景色を一望できます。
五稜郭の形もしっかり五芒星に見えますし、元々海と山があって、高層建築の少ない町だったりするので、凄い見渡しの良い景色ですね。
よく見ると遠くにフェリーが運航していたりするのが見えたりするのも良いです。
また、頂上の展望スペースには、五稜郭建築当時の話や、旧幕府軍の反乱の話とかが分かりやすく並べてあり、普通に結構面白かったです。
普通に知られている辺りだと、新選組関係のお話のラストで、土方歳三最後の戦いみたいな感じのお話なのですが。
どうもあの戦いは、当初、明治政府が出来上がって仕事がなくなった旧幕府の人たちが、江戸で軍艦を分捕って、そのまま北海道まで行っちゃったみたい話らしいんですね。
そこで北海道を開拓するから、蝦夷共和国として認めてほしいみたいな感じだったようです。
とはいえ、当時函館にあった明治幕府勢力とは当然戦争になったようで、実質松前藩は、滅ぼされた形になってしまい、多分この時点で脈がなくなってしまった様子なのですが。
開陽
他にも旧幕府勢力が分捕っていった軍艦が、当時の日本最強の軍艦の開陽だったので、明治政府も直ぐには対応できなかったとか言うエピソードも面白かったです。
この開陽は、結局、旧幕府軍の戦闘の支援に行ったところ、嵐で沈んでしまうのですが。
ちなみに明治政府は、新型の軍艦を受領できた後で旧幕府軍の討伐に行ったみたいで、正直ほとんど初めて知りました。
五稜郭タワーの後は、実際の五稜郭公園も軽く一周してみたのですが、こちらは割ともう普通の史跡流用系の公園でした。
当時は、五稜郭の氷を削って売ってたりなんかしたらしいのですが、確かに氷は凍っていましたね。
函館山
函館山は、夜景で有名なところですね。
正直最初は、ここの夜景だけでも見て帰ろうと思っていたのですが、そうすると無条件で日が落ちるまで帰れないという縛りになってしまい、帰るのが大変になってしまうのですが。
ちなみに函館山自体は、標高200mくらいの上、函館の市街地のはずれくらいにあるので、有名な赤レンガ倉庫辺りからだともう頂上までもの凄い良く見える小さい山です。
もっとも、この小ささが逆に強みとなっており、上まで登ると、ちょうどよい感じで夜景が見える高さになっています。
もうちょっと高かったり、遠かったりするとただの点になってしまう街路の光とかが、距離が近い分良く見えるんですね。
ちなみに裏を返せば、函館の夜はかなり無駄にライトアップされているので、歩くには不自由がないです。
もっとも函館山自体は、冬は徒歩で登るのはかなり大変なようです。
雪深い山道か、バスすらも運休された道路を上る感じらしいのですが、ちょっと命の危険がありそうですね。
ロープウェイ
概要
函館山には、基本的にロープウェイで登るのですが、灯されたろうそくだかの明かりがかなり綺麗だった函館護国神社を軽く覗いてから、ちょうど日が落ちる頃にロープウェイの駅に着いたところ、死ぬほど混んでいてびっくりしました。
どうもほとんどの人が、夜景の時間合わせでロープウェイの駅に殺到するらしく、大行列になっていたんですね。
入り口も後から後からタクシーが到着するレベルでした。
ところで、ロープウェイっていうと、普通同行者のみが乗り込む小さいカゴタイプを想像すると思うのですが。
ここのは、かなり大きいカゴに、入るだけ押し込むみたいな運用になっていて、通勤電車のように混んだロープウェイとかいうレアな体験ができました。
行き
頂上までは5分くらいなのですが、ロープウェイが動き出すと、もう夜景が見えるようになっているので、いい眺めですね。
ちなみに頂上についても、後から後から下から登ってくる夜景目当ての客で、展望用の施設が物凄いことになっていました。
展望用の施設の一番上に、夜景が良く見える屋外スペースがあり、そこから眺めたり写真を撮ったりする感じですね。
夜景は確かにきれいだったと思います。
もっとも、他の夜景とかほとんど見たことがないので、良く分からないのが本当の所なのですが。
とにかく夜景との距離が近いのが印象的だったと思います。
また、この時点で結構函館市内を移動した後だったので、位置関係がある程度分かった辺りは、夜景と照らし合わせられたのでちょっと面白かったですね。
帰り
ちなみに、帰りもめちゃくちゃ混んでおり、行きも帰りも大行列に並ぶ感じになりました。
夜景なんだし、時間をずらしてみればいいじゃんとも思うのですが、どうも、新幹線で例えば東京駅までその日のうちに戻る場合、18時台の新幹線辺りが最終になってしまうようなのですね。
この日の日の入りは、16時半くらいだったので、17時くらいに夜景を見てそのまま新幹線に滑り込むみたいなプランの人も多そうでした。
ちなみに函館山は、正直降りた後の方が大変でした。
というのも函館山へのロープウェイという都合上、ロープウェイの駅はかなり坂の上にあるのですが、帰りは当然坂を下ることになります。
この坂がまたつるっつるで、こけたらそのまま下まで滑り落ちそうなくらいで、かなり怖かったですね。
実際転んだおばさんが、車道のほうまで滑り落ちていって、周囲の人でドキドキしながら眺めていました。
上手くお尻から転んでいたので怪我はなかったのですが、車とか通った日には、車も直ぐには止まれないと思いますので完全にアウトだったと思います。
谷地頭温泉
谷地頭温泉は、函館山のそばにある温泉ですね。
函館というと湯の川温泉が有名で、観光地なのですが、今回は、函館山の夜景までの時間調整に使いたかったのでこちらにしました。
なんか430円とかで天然温泉に入り放題の上、安めの食事処もあり、近所にあったら仕事帰りに寄って帰ってそのまま寝るみたいなの確定なのですが。
都内で同じことをしようとすると、倍くらいの金額がかかりますしね。
また、雪国の単身用の湯舟って、沸かすのに時間がかかる割に、せっかく沸かしても直ぐ冷えてしまったりするイメージがあるのですよね。
とどめにプロパンガスだったりすると、こういうところが安いのは、非常に便利の気がします。
お湯は、鉄分系のお湯に多い泥水みたいな見た目なのナトリウム系の温泉なのですが、結構成分が濃いようで、入った翌日は手の指先の皮が軽く荒れるレベルでした。
なお、水風呂が物凄い冷たかったので、交互浴は、普通に露天風呂に入らず冷ましても良いと思います。
元町公園周辺
概要
元町公園周辺は、八幡坂、旧函館区公会堂、函館ハリストス正教会、旧イギリス領事館、旧相馬家住宅、金森赤レンガ倉庫辺りですね。
明らかに寄った時期と時間が悪く、元町公園はただの雪原、旧函館区公会堂、旧イギリス領事館、旧相馬家住宅は、時間や時期の都合で入館できず、外観だけ眺める感じになってしまいました。
八幡坂
八幡坂は、現地では、周囲に似たような坂がたくさん名所として看板が出ているのですが、確かに坂の向こうに海、海の向こうの対岸の風景と良い景色の気がします。
歩いていてもタクシーで坂の上に乗り付けてきている観光客が、ガイドを受けていたりしました。
函館ハリストス正教会とか
函館ハリストス正教会は、かなり変わった形の教会でした。
ロシア系の教会らしいのですが、そもそもロシアもキリスト教だったんですね。
英語圏じゃないのに、イメージ的にちょっと不思議の気がします。
金森赤レンガ倉庫は、倉庫の外観に特徴はあるものの、多分土産物を探す人系の観光地で、眺めに行くだけだと特になにもありませんでした。
脇がヨットハーバーみたいになっており、景色は結構良いです。
ラッキーピエロ
なんか、ラッキーピエロとか言う名前のやたら派手な看板のお店もありました。
このラッキーピエロは、函館じゅうのあちこちで、潰しあうかのレベルで見かけるファーストフードのお店のようです。
夕食で利用したのですが、かなりとがった感じのローカル感が強いお店で、注文は、一番のお勧めメニューのチャイニーズチキンバーガーセットとかいうのを頼んでみました。
すると、メインは、ミートボールにかかっているような甘辛のたれがかかっている、とりのから揚げが入ったハンバーガーでした。
想像のつくようにかなり食べづらいのですが、味はおいしかったです。
また、ポテトが特徴的なもので、こちらは、じゃがいもを皮つきで輪切りにしてあげたポテトに、ミートソースとチーズをかけたものがコップに入れて出てきたりしました。
リピートすると、カロリーとかヤバそうですが、こちらもおいしかったですね。
朝市
概要
朝市も函館と言えば、かなり有名な名所ですね。
市という割に、場所は、JRの函館駅からすぐの場所にあり、いわゆる魚市場系ではありません。
お店の構成としては、6割くらいが海鮮丼のお店、残りがお土産物屋さんみたいな感じで、海鮮系のお土産物を探すような場合以外は、ほぼ軽く回るだけでオッケーだと思いました。
歩いていると物凄い声をかけられるので、陰キャには相当つらい場所です。
海鮮丼
海鮮丼は、海鮮丼専用のモールみたいなところがあるくらい力が入っていました。
海鮮丼のお値段は、ベーシックなもので大体2000円前後で、数量限定の前の日の残り具材みたいなどんぶりだともうちょっと安く食べれます。
元々お刺身ってご飯とあうんですよね。
ちょっと食べてみたところ、イクラの粒が記憶にあるより小さくて、本物のいくらってこんな感じなのかみたいな発見がありました。
お土産だと、カニのお店が多かったですかね。
余談ですが、青森側にも海鮮丼風ののっけ丼を提供する、市場風の仕立ての観光名所があったりします。
青函連絡船
概要
青函連絡船は、函館にもあるのですが、例によって寄った時間はまだ空いていなかったので、帰りに青森側の方の係留船に寄ってみました。
船名は八甲田丸という、なんか雪中遭難しそうな感じの名前の船ですね。
どうやら、最終航海の後そのまま現在の場所に来たようで、乗り降り用の桟橋や、運んでいた鉄道車両とかもそのままになっています。
てか、場所が本当にJR駅の真横で、夏季は、駅構内からそのまま入れたりするようです。
これと比較すると、今の青函フェリーのフェリーターミナル立地は、ひどすぎるんですが。
とにかく広い
当日は、たまたま、『八甲田丸ファン感謝デー』とかいうのをやっていて、動いている時代に機関室長をされていた方のガイドで回ることができたのですが。
とにかく中のスケールが、今回乗ってみた青函フェリーとは段違いで、特に乗客定員は10倍くらいという感じなのが特に印象に残っています。
船内がめちゃくちゃ広いんですね。
あまりに広すぎるせいか、スペースの大半は、青函連絡船とは関係のない青森市内の昔の歴史展みたいな展示になっていました。
時間がなくてあまり好き勝手には回れなかったのですが、結構尺の長い映像も展示されているようで、余裕があったら見てみたかったですね。
特に凄かったのが最下層で、電車用の線路がほぼ当時のそのまま残っており、運んでいた車両とかも、そのまま搭載されていた辺りでしょうか。
青函連絡船は、特殊な桟橋まで線路が来ていたので、鉄道の貨車とかをそのまま積み込むことができたんですね。
その積み替え用のディーゼル車とかもそのまま積み込まれており、最下層は、人が少なく静かなこともあって、時間が止まったかのようでした。
良い雰囲気でしたね。
結構沈んでいたらしい
後はやはり、結構な数の青函連絡船が沈んだみたいな展示も記憶に残ったでしょうか。
大半は、戦時中のもので、流通の大動脈だった青函連絡船が、狙い撃ちで沈められたようです。
初期は運航中が狙われて物凄い数の人が犠牲になり、その他の大半は、港に停泊中の所を狙われたようです。
他にも、後部の扉がなかったせいで水が入って、北海道側の嵐で沈没したとか、前記の開陽の件も含めて、北海道側の海は、かなりひどく荒れる感じなんですかね。
こんな感じの話題を当時の実話も含めて説明してもらえたので、かなり満足感高かったです。
まとめ
もう少し時間があれば、旧函館区公会堂辺りは、入ってみたかったので、ちょっと残念でしたね。
kuroneko
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