黎の軌跡(クロノキセキ)は、1本で閃の軌跡I~IIIみたいな内容でした。

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この記事について

 この記事は、『 黎の軌跡(クロノキセキ)は、1本で閃の軌跡I~IIIみたいな内容でした。』です。

 物凄い時間がかかったのですが、ようやくクリアしたのでめもしておきます。

 なお、現在発売中のIIではなく1作目の方です。

 

黎の軌跡(クロノキセキとは

 「英雄伝説 黎の軌跡」は、日本のFalcom社が開発し、2021年9月に発売されたロールプレイングゲーム(RPG)です。

 軌跡シリーズとしては、もう何作目か思い出せないくらい出ており、多分12本目くらいです。

 おそらく本数は、ナンバリングタイトルだけにするとか、創を含めるとかでも変わってくると思います。

 

 今回は、さすがに新シリーズということで、新規の人でも買えるように、閃シリーズのキャラがなるべく出ないようにみたいに頑張ったような形跡はあるのですが。

 その反動か、空の軌跡とか、碧の軌跡辺りのネタが非常に多く、かえって難解になっている印象を受けます。

 てか、まさか、20年も前に発売されたRPGのキャラの遊撃士のジンさんが、いきなりプレイアブルキャラで出てくるとは、誰も予想していなかった気がします。

 

感想

システム

 全体としてのシステムは、前作の創より閃のI辺りに近く、スケジュールがカレンダー刻みで進んでいき、章ごとに、ベースタウンで1日目のクエストを消化し、残りを旅行先のクエストを消化しみたいなのの繰り返しになっています。

 旅行先には、2度と行けない辺りも同じで、章ごとにパーティの参加キャラが増えていきます。

 

 その他で大きく変わったのは、フィールドバトル回りで、今作では、フィールドバトルで敵を倒しても経験値がもらえる仕様になっています。

 むろん、通常のコマンドバトルをした方が、同じ敵相手であっても、リザルト倍率の都合で経験値は増えるのですが。

 このため、フィールドバトルで削りまくってから、コマンドバトルに入って、倍率をつけてから倒すみたいなのがレベル上げになるでしょうか。

 

戦闘

 戦闘のコマンドバトル部分に関しては、ほぼ別のゲームと言っても良いレベルに代わっています。

 操作感としては、自分のターンでの行動が、自分の攻撃の範囲指定を確認しながら移動し当てるみたいな感じになっています。

 前作までの場合は、実行するアクションを指定すると、キャラは立ち止ったままで、その攻撃判定のみが表示され、移動することで実行範囲を指定したと思うのですが。

 今作では、キャラの移動後の攻撃判定に含んで当てるみたいなことも可能です。

 

 また、前作では猛威を振るったキャラ同士のリンクアクションが丸々削除されており、仲の良い相手と編成すると、攻撃を食らうたびに回復や状態異常解除が飛んできたり、アーツを使うとSPの回復が飛んできたりみたいなのがバッサリ無くなっています。

 代わりに、アクションの実行時に近接している場合にのみ、通常攻撃は連携して追加ダメージが入ったり、アクションのプチ威力アップみたいなバフがついたりするようになりました。

 

 他に戦闘がらみで特筆すべき点としては、今回バランス調整がザルなのか、ノーマルレベルでも普通に全滅したり詰んだりする感じになっている印象です。

 具体的には、敵のSクラフトに相当する必殺技辺りでも、適正レベルでは即死するキャラがゴロゴロ出ます。

 

 対策としては、今回追加になっているバリア系のクラフトを置いておく感じになるのですが。

 このバリアもオールキャンセル系に攻撃で剥げてしまうため、特に後半は、攻撃を食らうと大体即死みたいな感じになってしまいます。

 

 また、今回主人公限定で、敵のいわゆるヘイトを上げてターゲットをとる、もはやFF14みたいなクラフトがあるのですが。

 このせいか、敵の攻撃力設定は、主人公に攻撃を集める想定のかなり高い感じになっている印象を受けます。

 

 で、最悪なことに、このタゲ集めと、バリアの2つが同時に機能しなくなる強制バトルが、セミラスボス戦に置いてあり、そこまで進行してしまうと、既にパーティ強化ができなくなるので、勝てないと、普通に詰んでしまいます。

 

 また、全状態異常防止系のアクセサリーをつけていても、通ってしまう状態異常があったり、なんか結局システムも良く分からないままクリアしました。

 

ストーリー

 ストーリー周りについては、タイトルにもしたのですが、とにかく今までのシリーズの話と全く同じ展開をなぞったものが多い印象を受けました。

 劇中の人たちも知っててやっている都合で、何らかの理由があるのかもしれませんが。

 見ている方の感想としては、「知ってた」みたいな感じが凄いのであまり新鮮味はなかったですね。

 

 ただ、閃のシナリオ展開の難点では、ボスが出てきて力試しをして帰っていくの繰り返しみたいなのが多く、敵サイドのやる気がかなり怪しかった箇所があったのですが。

 今作は、割と出てきた敵とは、ケリがついて終わりみたいな感じになっている辺りが、良かったでしょうか。

 おそらく使いまわしは、製作コストの都合で発生しているのですが、死ぬ奴は死んで、捕まる奴は捕まる感じなので、敵サイドのやる気というか説得力は幾分マシでした。

 この辺は面白かったといっても良いと思います。

 

 過去作関連としては、他にも概要の所にも書いたのですが、閃との関連は極力外しているのに、逆にさらにそれより前との関連性が上がっており、初見の人は意味不明だし、シリーズプレイヤーもあれなんだっけみたいなシーンがかなり多めだったでしょうか。

 

 空辺りは、前述のジンさんはもちろんですが。

 キリカや、痩せ狼とかも普通に結構出番があり、20年ぶりの同窓会みたいになっていました。

 

 碧辺りからは、DG教団のロッジ事件とかが、かなり主人公周りの核心に関わってくるのですが。

 あの時救出されたのが、レンちゃん、ティオ主任だったとかは、検索しないとさすがに思い出せないレベルでした。

 

 また、創で出てきた庭園や、一番最後に閲覧できるファイルのうち2つは、本作の方でもかなり言及されたりします。

 

 まあ、展開としては、連作の都合で、現在出ている手札だけでは、ドラゴンボールが6個揃ったところでいきなり終わりみたいな感じになってしまうのですが。

 過去作との絡みも含めれば、ストーリーは、割と面白い方だったと思います。

 

音楽

 音楽については、割といつも通りで良い感じの曲が多いです。

 一番良さそうなのは、やっぱり、いわゆるラスボス系の曲の構成で、メインテーマの入っている『make breakthrough』ですかね。

 

バグ

 かなり気になったのは、バグでしょうか。

 バグの頻度に関しては、PS5版だったせいか、間違いなくおそらく過去作最高レベルです。

 遭遇した中でも特にひどかったのを2つ挙げます。

 

 1つ目は、完全フリーズで、某分身しまくるボスの所で何度か発生した再現性ありのものなのですが。

 ボスが分身しまくった状態の行動順番が進むタイミングで、誰も行動できなくなってしまいます。

 曲とかはそのまま流れ続けるのですが、次の順番のキャラのアクションメニューが開かず、敵も行動せず止まってしまいます。

 リセットするしかありません。

 

 2つ目は、パーティキャラが3枠になってしまうものです。

 とあるボスで、キャラを使用不能にしてくる攻撃があるのですが。

 通常であれば、この使用不能になったキャラの枠に、サポートから別のキャラが入って、使用不能キャラは出るものの、4人でバトルを続けることができます。

 バグでは、このサポートからのキャラが交代で入らないことがあり、その後3人でバトルが継続するパターンがありました。

 このボスは、ランダムで最大HPの1割を超える自己回復をする都合で、当然詰んでリセットになりました。

 

まとめ

 結論としては、いつものシリーズプレイヤー向けのRPGになっており、閃はいまいち駄目だったけど、空とか碧とかは楽しんだみたいな方向けでしょうか。

 シリーズ初見の方は、これから全シリーズプレイしていくくらいの覚悟がない限り、絶対に買ってはいけないやつです。

 

 なお、余談ですが、現在放映中の同じ世界観のアニメとも、1mmも関連はありませんでした。

 ノーザンブリア関係で、塩の杭事件の被害者が、ネームドキャラで出てくるくらいですかね。

 

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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