評価がボロボロだったシン・仮面ライダーを見てみました。

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この記事について

 この記事は、『評価がボロボロだったシン・仮面ライダーを見てみました。』です。

 劇場公開時は、いろいろあって、予習で終わってしまったシン・仮面ライダーの映画ですが、アマプラに入っていたので見てみたので感想をメモしておきます。

 結論から言うと、別にふつーに面白くて、どうしようかと思いました。

 

 なお、今回の前提条件は下記になります。

 

  • 他のシン~シリーズは、全部視聴済み
  • エヴァは大体視聴済み
  • 原作の仮面ライダーは、庵野がピックアップしていた初代のセレクションのみ視聴
  • その他の仮面ライダーは一切未視聴
  • NHKの製作ドキュメンタリーは視聴済み

 

シン・仮面ライダーとは

 シン・仮面ライダーとは、監督が庵野のいつものシンシリーズですね。

 基本的に、過去の特撮ものの1作目をリメイクしたようなノリの作品が多いです。

 今回もその路線で、仮面ライダーの初代が元になっている感じです。

 ただ、例えば、初代の話の時間軸の本郷猛に、今の藤岡弘を持ってくることができないように、細かい部分は、丸っとリファインされています。

 

ざっくりなあらすじ

 ざっくりなあらすじとしては、初代の仮面ライダーの中盤くらいまでに相当していると思います。

 本郷が仮面ライダーに改造されて、ショッカーから脱走して、ショッカーの改造人間と戦ってると、仮面ライダー2号が出てきて、みたいなベースラインは同じです。

 ただ、どうやらいろんな媒体のネタを詰め込みまくったのか、どこまで元ネタがあるのか、良く分からない人には全く分からないので、逆に普通に新作として見れます。

 

 大雑把な相違点としては、ルリ子は出ますが、立花のおやっさんは出ません。

 また、ショッカーのボスがAIだったり、目的が世界征服ではなかったりします。

 おそらく、オチだけは、かなり大きく原作と違う感じなんじゃないですかね。

 そして、今作では、ショッカーとの決着がつきません。

 

感想

本郷がかっこいい

 これは結構感想が別れると思うのですが、設定上はかなり頭がいいはずなのに、劇中は、悪は許さん一直線の完全熱血タイプな藤岡弘を期待していくと100%死にます。

 今作の本郷は、どっちかっていうとエヴァの主人公たちみたいなうじうじ悩むけど、やることはやるみたいなタイプなんですね。

 この独特の静かだけど、悩みながら泥臭く戦ってる感じが、うちは逆にかっこいいと思いました。

 俳優さんの印象とか、話し方も凄くあってるんですね。

 この人の場合、ドキュメンタリーの方で見た劇中以外の印象もかなりそれっぽくて、良く見つけてきたと思いました。

 

 また、昔の仮面ライダーにありがちな、頭脳明晰スポーツ万能みたいな無双設定が一切なく、等身大な辺りも良いと思います。

 またこのせいで、あまりぱっとしないとか言われている戦闘シーンにも逆にリアルさが出た気がしました。

 

1号VS2号のシーンはかっこよかった

 戦闘がしょぼいとかも言われていますが、1号VS2号のシーンは、普通にかっこよかったです。

 ワイヤーアクションCGだと思いますが、あんだけガンガン飛びながら殴り合って戦ってくれたら凄い面白いです。

 なんか微妙の実写ドラゴンボールっぽい感じでした。

 量産ライダーとの戦闘も、割としっかり戦っていた気がします。

 

割と演出が好み

 そしてこれが恐らく、本作で最大の評価が分かれる辺りだと思うのですが。

 この映画って、派手さがほとんどないんですよね。

 セリフや場面進行も、割と淡々と進む感じで。

 戦闘シーンも、なんか一生懸命戦っているけど、かっこいい!って感じじゃないです。

 

 うちは逆にこの辺がリアルで良かったのですが。

 NHKのドキュメンタリー側を見たら、謎が解消しました。

 どうも庵野は、重要なシーンほど、役者に丸投げだったんっぽいんですね。

 戦闘シーンとかって、事前に動きを全部決めて、時代的の殺陣のように動けば、物凄いかっこよく撮れるんだと思います。

 

 この辺を、アクションシーンの専門家の意見を全部投げ捨てて、現場のノリみたいな感じで撮ってたんですね。

 おかげで、シンエヴァと同様に、現場の空気はまた相当悪かったらしく、庵野抜きの緊急対策会議みたいなのも開かれていたようです。

 実際にドキュメンタリー側では、ダムでクモ男と戦うシーンと、ラストバトル辺りが上がっていたのですが。

 

 あそこは、俳優に丸投げで動きのベースを決めていたようです。

 そりゃ、普通のアクション映画みたくかっこよくはならないわけです。

 うちもさすがに、ラストバトルだけは、異様に地味だなあとか思っていたのですが。

 

 だけど、うちは、逆にこの辺が良かったんですね。

 NHKの朝ドラみたいなのって、とにかくインパクトの強いセリフを、大声で叫ばせてつなぐみたいなウザいだけの演出が多いんですけど。

 こんな話し方する奴いるわけないだろみたいな感じで、話の筋とかどうでもよくなってしまう節があるんですね。

 この映画の場合は、逆にそういういわゆるケレン味みたいなのがほぼ0で、なんか妙なリアリティがあったと思います。

 

 アクションシーンについても、物凄いかっこよくして特殊効果も、過去作を今風にアレンジして入れてみたいにすると、なんか一気に子供向けみたいな印象になってしまう気がします。

 暗いシーンが見ずらいのも、暗ければ、普通そりゃ良く見えるわけないですし。

 全体的に妙な泥臭さとか、申し訳程度のシュールなコメディ要素とかが面白かったんじゃないかと思います。

 サイクロン号が自走で着いてきてるシーンとか、実は飛行可能だったとか、劇中で誰も突っ込まないのでさらっと見落としがちなのですが。

 例えば、2輪があの遅さで自走してるってバランサーの性能がヤバいんですけど。

 最初の小屋爆破のシーンで一緒に吹き飛ばなかったのは、自走するからなんですね。

 

まとめ

 シン・仮面ライダーは、多分、放置の謎が多いまま話が進行していくエヴァとかが面白かった人なら、結構面白いと思います。

 今ならアマプラで無料なので、週末適当に見るのもありかもしれませんね。

 引き的に、場合によってはおそらく続編が出ます。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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