この記事について
この記事は、『奈良とか天橋立とか行ってきました。』です。
土地勘のある方は、「その組み合わせはおかしくね?」と思うかもしれませんが、事情でこんな感じで出かけて、ついでに軽く事故ってきたので、内容をメモをしておきます。
発端
発端は、今回も会社の福利の都合でした。
うちの会社の福利の利用権の締め切りが、毎年1月スタートの12月末締めになっているので、使わないと有給休暇のごとく消えるんですね。
その上、そもそもどこに行くのか決めるのがまず面倒くさいし、特にギリギリだと、そもそも決めても予約先が空いていないとダメみたいな兼ね合いもあり、さらに難易度が上がります。
今回も、京都でも行けたらいいなくらいで、住所が京都府になっている宿を予約してみたのですが。
これが大失敗で、京都とは言うものの、まさかの場所が日本海側でした。
地名だと、丹後ってあたりですかね。
京都府の左上のほうにある、久美浜湾と呼ばれる潟湖のあたりでした。
潟湖は、超雑には浜名湖風のやつで、海とがっつりはつながっていないのですが、塩水入ってきて湾になっているタイプの湖だと思います。
いわゆる観光地の京都市辺りからは、2時間以上かかります。
とてもじゃないですが、京都観光とセットにできるような場所じゃないのに、出発数日前に気づきました。
また、東京からだと、車では、高速を飛ばしても休憩なしで6時間、電車だと8時間みたいな場所なので、普通に旅程をくむと、ガチの直行直帰になります。
宿周辺にさしたる観光名所があるわけでもなさそうなんですよね。
困った結果、前日移動で奈良で軽く観光してから、現地に行き、帰りに天橋立に寄ってみるとかいう超適当な旅程になりました。
奈良
東大寺
東大寺は、言わずと知れた超巨大な大仏様がおられるお寺ですね。
現在では、東大寺の周囲がぐるっとお寺の外壁みたいなので囲まれており、入場料を払わないと中に入れなくなっています。
建立されたのは西暦750年くらいで、いわゆる奈良時代なのですが。
どうやら何度も何度も再建されているらしく、現在のものは江戸時代辺りのもののようです。
大きさは、確かにかなり大きくよくこんなの作ったなみたいな感想がすごいです。
高さは14メートルらしいので、ガンダムよりちょっと低いくらいですかね。
また、大仏様にばっかり目が行きますが、それが収容されている大仏殿も、木造建築のお堂としては、当然にクソ広くて天井もクソ高いです。
よほど地方で古い感じの寺院とかに行かないとお目にかかれないくらいには、でかいと思います。
これくらい容積がでかいのって、多分長野の善光寺くらいくらいしか、見たことない気がします。
なんか、平安とか奈良辺りの建物って、以後の時代と比べると無駄にでっかい気がしますね。
そして、やはり目に付くのは、異様な人数の修学旅行の学生でしょうか。
今でも修学旅行の行先で鉄板なんですかね。
奈良公園
奈良公園は、余り手の入っていない感じのだだっぴろい公園ですね。
特色としては、やはりおびただしい数のシカがおり、どっちを向いても大体シカが視界に入る異様な地帯になっています。
ちなみにシカはあんまり清潔な感じではないので、触れ合ったりみたいな感じではないでしょうか。
本当にシカがめっちゃいて、鹿せんべいがあげられるくらいの特色の公園です。
前記の東大寺や、春日大社とかあの辺の観光地と接しているので、ついでによるくらいでよいんじゃないですかね。
平城宮跡
平城京跡は、奈良時代の日本の首都だった平城京にあったお宮の後みたいですね。
世界遺産に登録されているらしいのですが。
とにかく、あまりに昔すぎて、当時の建物とかは、東大寺とは異なりなにも残っておらず、保存もされていなかったので、観光地としては、かなり異色な感じになっています。
具体的には、かつて平城京だったとされただだっ広い区画が、まるまる原野として囲われており、今の季節だと延々ススキが生えた草原みたいな感じになります。
その中に、かなり近年再建築されたと思われるやたらきれいな平城宮と、朱雀門、点在する資料館系だけがぽつぽつとあり、すげえ雑に作ったRPGの縮尺を間違えた町マップみたいなノリでしょうか。
その間が延々歩道と草原しかないので、かなりがっかり度の高い観光地だと思います。
要は、再建建築物や、資料館周りの間がすっかすかで、かつ距離があるので、まわるのにかなりの苦痛が伴います。
膨大な空き地を埋めるレベルで、ガンガン建物を建てるとか、どっか一か所をメインの観光地化して盛り上げるとかじゃないと、かなりきついと思います。
資料館系の中は結構面白かったです。
観光地としてはかなりあれなのですが、遺跡としてはかなりいい感じで残っていたらしく、近年の調査でも新しい情報が出続けるみたいな感じのようなのですね。
平城宮跡資料館側で印象的だったのは、木簡周りでしょうか。
木簡は、大昔で紙が基調だったころの札みたいな感じで、うっすい木の板でしょうか。
荷物に刺して名札のように使ったり、束にして巻物のようにして使っていたようです。
また、木の板なので、表面を削れば何度も書き直して再利用可能なようです。
平城京の跡地では、これが鬼のように大量に発掘できるらしく、当時の文字や情報が物凄い大量に調査出来ているようです。
具体的には、当時の人が食べていたものや、当時平城京に運び込まれていた全国の特産品、平城京内の建物の配置などなどでしょうか。
文字で残っていると研究がはかどりそうですね。
遺構展示館側は、実物の遺構の上に建物を建てたみたいな体裁になっており、中に当時の遺構があったりします。
遺構は、主に建物で使われた柱の位置が穴として残っている感じのようで、ここに1000年以上前にどんな建物が建っていたのかとか、その後どんな感じで増築されたかとかが分かるようですね。
お予算としては結構潤沢なのか、東大寺とは対照的に駐車場系の駐車料金や、博物館系の入館料とかが無料だったのが印象的でしょうか。
また、おびただしい数のボランティアが配置されており、あんまり人がいなかったので、超暇そうでした。
東大寺方面は、死ぬほど人がいたんですけどね。
興福寺
世界遺産という話でちょっと期待していったのですが、現在五重塔の修復中なので、超がっかりスポットです。
あの辺一帯の入場料なのかなと思って、払って入ったのですが。
入場料が必要なのは、中金堂だけなので、外から見れば十分の気がしますね。
天理スタミナラーメン
あまり時間がなかったのですが、何か食べていこうと思って酔ったお店がここでした。
奈良の方のソウルフードらしいのですが、果たして。
店名にもなっているスタミナラーメンを注文してみたのですが、内容としては、台湾ラーメンとか言われているものをベースにキムチを入れたみたいなノリの気がします。
野菜多めなので、健康にはよいのかもしれませんね。
辛い物好きな人向けです。
天橋立
現地
現地は、阿蘇海という内海と、若狭湾という外海の間にある湾口砂州です。
超雑に言うと、阿蘇海の外側に砂が防波堤のように積み重なりまくって、陸地になってる感じです。
現在では観光地として整備されまくって、砂洲のわりにたくさんの樹木が生え茂ったりしているのですが、外海側はしっかり砂浜があります。
とはいえ、実際に歩いてしまうと、左右に内海と外海が見えるただの半島みたいな感じにも見えいまいちだと思います。
今回は天橋立駅側から行ったのですが、対岸までは4kmくらいあり、歩いて渡るのは結構大変だと思います。
なお、観光地にされている廻旋橋は、本当に?ってくらい普通の橋でした。
通ってる運河は、阿蘇海と、若狭湾とを結んでいるものなので、かなり水がきれいで流量もありましたね。
天橋立ビューランド
天橋立というと、股のぞきというイメージだと思うのですが。
この股のぞきは、現在では、天橋立の南北2か所から、それぞれすることができるようです。
今回行った天橋立駅側だと、駅の近くからケーブルカーか、リフトで天橋立ビューランドまで登ると見ることができます。
なお、この天橋立ビューランドですが、徒歩では到達することができず、必ず下で往復分のリフトかケーブルカー料金を支払うことになります。
どっちに乗るかは、自由で料金も同じです。
上りは、天橋立方面を見ながら登れるので、ケーブルカーが良いかもしれませんね。
上まで登ると、股のぞきをすることができます。
股のぞきは、体を前に倒して、股の間から天橋立を見ることで、天地が逆転した天橋立が見えるというものです。
そのまま見た時の海の部分が、空に見えるって感じのようですね。
天橋立は、昇竜に見立てられていて、天橋立駅側が頭になるので、股のぞきをすると、天に昇っていくように見える、そうです。
まあ、言われなければ良く分からないですが。
ただ、天橋立自体の特殊な地形をよく見るには、当然に高いところから見たほうが良くて、普通に景観的にもお勧めだと思います。
海を左右に分断している謎の砂洲みたいなのは、ばっちり見えます。
余談ですが、なんか内海側のほうが波がすごかったですね。
外海側は、かなり内陸のせいか、凄い穏やかでした。
智恩寺
こちらも天橋立駅側の観光名所で、いわゆる文殊の知恵の発祥の地だそうです
あの辺に行ったらついでによってもよいかもしれませんね。
京都奈良地区だと埋もれてしまいそうですが、結構な格のありそうなお寺でした。
門前町みたいなのがあり、文殊のお餅や、あさり丼や、あさりうどんとかが食べれます。
事故った
みたいな感じで行ってきたのですが。
帰りに軽く事故ってしまい大変なことになりました。
まず失敗したのが、帰路の途中で、お財布入りのカバンを忘れてきてしまったことですね。
車移動だったので、忘れた場所が明確だったのが、助かったところかもしれませんが。
ただ、移動距離が物凄い問題で、名古屋辺りのSAで味噌カツを食べた後にその場に忘れたんですね。
そして気づいたのが、足柄の山の中にあるPA。
直線距離で200kmくらいあるので、片道3時間くらいある距離です。
さらに時間帯が悪く、既に真夜中だったんですね。
都合で、カバンが拾得物として届けられているかも、パクられているのかも分かりません。
幸い現金はほとんど入っていなかったのですが、その時点で手元がスマホの電子マネーだけというのは、かなり精神的に来ます。
仕方がないので、とりあえず給油してから、名古屋まで戻ろうかなとか思ってガソリンスタンドに入ったのですが。
よほど焦っていたのか、ガソリンスタンドの縁石にタイヤをこすってしまい、タイヤがパンクするとかいう事態に。
もっとも当初は気づかず、高速の逆サイドに乗ろうと思っていったん下道に出た段階で、走行時に物凄いガクガクするのを、道のせいかなとか思いながら、走ってたような状態でした。
結構走ってからさすがにおかしいと思って、タイヤをよく見たら、暗くてもどうにかわかる程度に明らかにへこんでいたんですね。
そのあたりでようやくパンクしたことに気づいたという。
真夜中の足柄辺りの山奥で、クレカも現金もない状態で車がパンクとか、なかなかの難易度の詰んだ事態になったと思います。
仕方がないので、前記のガソリンスタンドまでゆっくり戻って事情を話して、車を置かせてもらったのですが。
そのガソリンスタンドではパンクの修理はやっていないようで、さらに途方に暮れてしまう感じに。
あの辺って山奥なので、他に修理屋さんもないんですよね。
一応JAFには入っていたので連絡してみたのですが。
いわゆるロードサービスによる、レッカー移動の無料距離は、たったの20kmだけなんですよね。
以後は1kmごとに800円とかで、山奥からとかだと、最寄りの修理を受け付けてくれそうなところまで数万円レベルで加算がかかってしまうためまったくに使えません。
そもそも真夜中だったので、受け付けてくれるお店だと、さらに遠くなってしまうんですね。
まあ、ロードサービスで運んでもらったところで、手元には電子マネーしかありません。
料金を現金とかカードで請求されたら、普通に詰みます。
もう疲れたし眠いし、めんどうくさいしみたいな状況になりました。
最終的には、加入していた自動車保険のほうのロードサービスにお願いする感じになったのですが。
こちらは、100kmまで無料とかだったので、自宅の近所で、車検とかで使っている自動車修理工場さんにお願いすることにしました。
自動車修理工場さんに、電話をお願いをするとOKがもらえたので、その後、保険側のほうのロードサービスに、現地からその自動車修理工場さんに移動してもらえるように伝えると大丈夫です。
100kmまででも結構ギリギリの距離だったので、名古屋で同じ目にあったとかじゃなくて本当に良かったです。
ちなみに、レッカー移動時、通常は、人間は載せられないので、自力で移動するハメになります。
ただ、うちの場合は、もはや深夜だったことと、周囲に移動手段がないとかいう非常事態だったので、なんとか最寄りの駅まではレッカーさんに乗せてもらうことができました。
すごいラッキーだった気がします。
その後、人間のほうは電車で帰宅し、時間差で自動車工場さんから連絡をもらって車を回収してどうかなりました。
なお、忘れたカバンとお財布のほうは、朝一番で高速のSAさんに電話をすると、拾得物として届いていたようで、そのまま着払いで送ってもらうことができました。
やっぱ遠距離の移動は、電車のほうがよさそうですね。
まとめ
とにかく、すんげえ疲れました。
今回は、距離が距離だけに高速の深夜割を使おうとしたのも、失敗の一因だと思います。
どうしても暗い時間の移動になってしまって危ない上、問題が起きた場合でも早朝深夜にかかるとどうしようもないですしね。
せめて、朝の5、6時くらいまでに拡大されないとかなり使いづらいです。
なお、最後帰ってくるときの乗った電車も、現地の始発とかでした。
kuroneko
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