論文試験の勉強方法について(その1)

Notebook Pen Table Book Note  - Engin_Akyurt / Pixabay 弁理士
Engin_Akyurt / Pixabay

 弁理士の論文試験の対策です。
 前知識として、まず論文試験の実力は、短答試験の実力と違ってかなり伸びにくいです。私の場合も、短答試験は1年目で受かったのですが、正直その段階では論文試験は何をして良いのか良く分からないレベルでした。
 短答試験の4法範囲の点数をギリギリで突破してしまうほど、論文試験の三振率が高いです。三振率とは、1度短答試験に合格すると、以後3回の論文試験は短答試験が免除になるのですが、その3回とも不合格になる確率を言います。これは受験生の間では結構語り継がれている通説なので、ほぼ確実だと思います。

 ところで、短答試験は学校のテストで出来が良かった人であれば、わりと感覚で解けます。これは要は択一のペーパーテスト慣れの問題なので、弁理士試験の実力とはあまり関係がありません。また、ほとんどの問題で正解が明確であり、意外に実力通りの結果になります。
 この点で論文試験は、問題が出てきた時点では、予備校の講師でも100%の正解は出せないパターンが多いです。大体みんながこう書いた、みたいなのが結果的に合格者の基準になっているような印象を受けます。また、内部で調整はしているようですが、かなり採点者にもよります。都合で、このような問題に対抗できる実力をつける必要があります。短答試験と違い、単純に設問に対する答えを記憶していくやり方ではおそらく合格できません。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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