口述試験の勉強方法について(その1)

Notebook Pen Table Book Note  - Engin_Akyurt / Pixabay 弁理士
Engin_Akyurt / Pixabay

 今年も弁理士試験の論文結果の発表時期になりましたね。だからと言うわけではないのですが、今回は弁理士試験の口述試験の勉強方法についてです。

 勉強方法は、基本的には自分で口述過去問を回すことになります。しかし、口述試験の勉強に限っては、自分だけでやった場合の到達度が明確にならないので、なるべく他の人とするタイプの勉強の時間を増やしたほうが良いです。数年前の話ですが、地方とかの方で、ずっと一人で勉強していた方が落ちたという話も聞きました。ちなみに、他の人とするタイプの勉強ですが、大ざっぱに3種類になると思います。

 1つ目は、口述模試と呼ばれるものです。これは、予備校や会派が実施しているもので、実際の本番形式で、試験官役の人が出題し、講評をくれるタイプのものです。予備校のものは、それぞれの会社で大体1回しか参加の機会がない上、合格発表後にマッハで埋まるので、申し込む場合注意が必要です。
 会派のものは、弁理士会の会派で運営されているものです。色々な会派があるので、全体として見れば結構回数がありますが、予備校関係以外の情報網から開催日や申し込み要綱をチェックする必要があり面倒です。ちなみに会派のものは会派の新人募集活動も兼ねているので、論文試験の合格発表前から実施されているものもあります。参加方法としては、弁理士会の各会派のHPをまめにチェックするか、先輩に聞きましょう。
 なお、大手の事務所が求人のついでに開催しているものもあります。

 2つ目は、口述向けの予備校講座です。基本的に論文の合格発表前に既に開講されているものもあるのですが、発表後のものがメインです。論文が合格しているのか分からないのに参加しても、やる気がでないですしね。こちらも、論文発表後のものはマッハで埋まります。目安、合格発表の日中には申し込みを終えるくらいの感じでないと詰むので注意が必要です。内容としては、私が参加したものは、参加者全員でそれぞれペアになって、ひたすら当日配布される問題集から問題を出し合うという形式のものでした。やはり実際に声に出す練習が必須だと思います。

 3つ目は、いわゆる自主ゼミというものです。予備校系のメジャー講師の授業を受けていると、自主ゼミのお誘いが来たりする場合があります。私の場合は、短答論文向けの通常のゼミに参加したら、その中で講師が自主ゼミを編成していました。その流れで論文終了後は、結果発表までそのメンバーで適当に集まって口述練習をしたりしていました。

 おまけとしては、毎年開催されているかは不明なのですが、某Lで物凄い高額のマンツーマン口述講座みたいなのを見かけた記憶があります。講師が一人かなりの長時間ついてくれて、口述の勉強を教えてくれるそうです。まあ、実際は延々口述の練習になるのでしょうが。講座費用の額が一ケタ違った記憶がありますが、どうしても自信がなけれ探してみるのもありだと思います。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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