2017年論文試験も合格率25%くらい?

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Engin_Akyurt / Pixabay

 今年も論文試験の結果が出ましたね。超雑に統計を出すと、結果は下記のような感じでした。

○今年の結果:
・今年の合格者:229人
・今年の受験者:917人
・今年の合格率:24%
○参考:
・去年の合格者:280人
・去年の受験者:1100人
・去年の合格率:25%

 やはり傾向的には、かなり機械的に合格率を25%くらいに切っているようですね。普通ならふーんで終わてしまうところですが、実はここから受験対策としても導き出せる合格するための目安があります。資格試験は、やはりどれくらい勉強すれば合格するのか、と言うのが難しいところです。

 この点でこの結果から言えることは、論文試験対策においては普段の答練や模試等で必ず上位25%以上に入り続けることが一つの合格の目安になるという事です。これは、変な論点や苦手な論点が出ても、上位25%以上に入る点が重要です。変な論点や苦手な論点は、得てして大体他の人もできないため、相対評価でできていれば上位25%以上に入れるはずだからです。また、本試ではどの分野が出題されるか解らないためです。
 逆に、答練や模試で上位25%以上に入れない箇所が自分の弱点になるので、強化していくというような作戦が立てられると思います。 

 この点、答練や模試を受験する母集団によっても違うじゃん、なんて話もありますが、大体模試を受ける母集団は、受験生全体でも真ん中から上の集団だと思います。都合で、その中で上位25%に入っていれば、実質はもっと上という事になるので、問題にはならないと考えます。
 また、そもそも答練や模試と本試は違うし、なんて話も聞きますが、事前に比較にできるものさしは、答練や模試しかないのでデータとして採用するだけです。全く何もなしでなんとなく勉強するよりは、予測として大切だと思います。

 と言うわけで、不幸にもあと少し届かなかった方で、来年も受験する場合は、今が一番チャンスじゃないかと思います。前記のような分析はあくまで一例ですが、個人個人で今年何がダメだったのかを忘れないうちに明確にして、しっかり悔しがってから、来年の作戦を立てると良いと思います。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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