弁理士試験の対策講座について(その1)

Notebook Pen Table Book Note  - Engin_Akyurt / Pixabay 弁理士
Engin_Akyurt / Pixabay

 弁理士試験の対策講座についてですが、まずはどの試験機関を使用するかが問題になると思います。向き不向きは人によると思いますので、一応この間の合格済みの人たちの飲み会でも上がっていた感想に触れたいと思います。この手の飲み会だと、どこの予備校出身なんですか、みたいな感じで話題になることがあります。意外に同じ先生にならってた人が周辺に居たりする都合だと思います。
 とりあえず、ここ数年ではほぼLEC一強のようです。大体上がるのが、テキストが良いのと、受講者数が多い。対抗ではTacですが、問題の質とか誤植が文句に上がっていました。弁理士試験自体の総受験者数がどんどん減っていますので、大手以外はさらにきつくなっていくのではないかと思います。

 ちなみにうちはLEC一択だったので、今回はLECのおおざっぱな講座の紹介になります。なお以下は、2018年向けの講座で説明しています。口述については前回やったのでパスです。

1.初学者の場合
 1年合格ベーシックコース一択です。それ以前に独学で多少勉強していたとしても、必ずこれになると思います。と言うのも、全分野を一通り学習する上に、以後の講座では最低限この講座を受講していることが前提で組まれている様子の都合です。また、受講済みでも、短答試験の結果が芳しくないと、このコースに戻る人が居るくらいにはあまり不満を聞いたことがない講座です。

 概要としては、4月から翌年2月までの本当にほぼ1年間、短答と論文についてじっくり学習します。ちなみに短答試験は5月なので、その年の短答試験は基本的にパスになります。また、独学で勉強していた人や、本当に頭の良い方とかは、この講座のテキストだけで合格されている方も結構います。少なくとも、独学からこの講座だけで受かった人は実際に知っていますので、長めの時間がとってあるだけで、内容的に簡単と言うわけではありません。

 問題点はとにかく料金が高い辺りでしょうか。と言うのも、マジで1年間授業があるので、通算で割り算するとそれほど高くないのですが、最初に一括で払うとなるとちょっと家族会議が必要になるレベルかもしれません。また、一回始めてしまうと、途中で投げても高額の授業料は消えないと言う恐ろしさもあります。
 ちなみに開講時期が、予備校側のリソースの都合か、他の講座とは同期しない変な時期である4月である点に注意です。弁理士試験は5月に短答、7月に論文、秋に口述があるのですが、直前期はまとまった講座がないためだと思います。

 なお、受講はなるべく通学が良いです。理由は、周囲の学力が良く分かるからです。授業中に質問が当たるタイプの授業の場合に他の人が当たったときに自分も考えたり、それとなく答練の成績を聞いたりして自分の位置を確かめることは、勉強量の判断や、苦手分野の把握の判断で重要だと思います。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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