雑に名古屋に行きました。

Landscape Mountains Nature  - Antranias / Pixabay 旅行
Antranias / Pixabay

 ついでがあったので、名古屋に行ってみました。今回も時間とお金がないので、超ざっくり観光です。回ったところは、名古屋城、南極観測船、トヨタ産業技術記念館の3か所です。明らかにチョイスがおかしい気もしますが。

 感想としては、意外に回るところが多そうな感じでした。個人的には、通過ばっかりでまず降りない駅だったんですが、機会があったらまた行ってみたいです。

 特に良かったのは、南極観測船と、トヨタ産業技術記念館とでしょうか。
 南極観測船は、南極観測船のふじの実物が、除隊後にそのまま係留されているタイプの観光スポットです。中は、現役時の雰囲気が分かるような展示と、南極自体の知識が学べる展示とで構成されています。特に現役時の雰囲気が分かるような展示が良くて、検索すれば出てくるような知識であっても、やっぱり実物を見ながらだと説得力が凄いです。

 中でも面白かったのは、一番最下層の乗組員の寝所で、大部屋にハンモックくらいのスペースの2段ベッドで、100人分とかいう作りになってた辺りでしょうか。2段ベッドと言う圧迫感はもちろん、隣の人とのスペースもほとんどなく、シャフト用の動力器の真上とか言うどう考えても地獄でちょっと凄かったです。

 他の部屋も、観光地とかで良くあるかなり怖い等身大蝋人形みたいなので雰囲気が再現されており、扱われていた南極観測船の世代こそ違うものの、割と以前やってた某アニメのよりもいの雰囲気に近くて、見ていて面白かったです。ちなみに、吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度や赤道祭は、マジであるらしいです。

 個人的には、実は南極観測船による観測が始まる前に、自費で南極に行って帰ってきたけど、借金まみれで爆死した探検家の人がいたらしいというのもちょっと驚きでした。この人は、南極観測船のしらせの名前の由来になっている方のようなのですが。
 
 トヨタ産業技術記念館は、昔のトヨタ紡績自体の発祥の地の工場の建物が、そのまま博物館風に改装された観光名所です。紛らわしいのですが、車メインのトヨタ博物館の方ではありません。トヨタは元々自動織機から起こったらしく、展示内容としては、まずそこからの歴史が展示物で展開されます。

 ここで凄いのが、ほとんどが実際に稼働する織機ばっかりと言う点でしょうか。自動織機は、基本的には手織りのものをベースに足踏み、横糸の通しを自動化する辺りから始まっているようでした。そこからの改良では、動力の自動化、問題発生時の検出、自動復旧等がされて行ったようで、一人の作業員が面倒を見れる自動織機の数を増やしていくことで、生産性を上げていったそうです。

 ちなみに、横糸の通しは、かなり長い間糸を巻いたパーツを、1段折るごとに左右往復させるタイプだったようなのですが、近年になると、水圧や風圧等を利用して物凄いスピードで通してたようで、開発者の狂気を感じるレベルでした。なお、水圧や風圧版の自動織機は、同様に動態展示されており、説明員さんがいるときには、実際に動かして見せてくれます。ほとんどの自動織機は、デカすぎて、実際に動くとインパクトが凄かったです。

 車についての展示は、やはり発端の製造するための研究から始まっていました。実物を外国から買ってきて、ばらして、強度や性能等でかなり細かいデータ取りをし、部品ごとに国内で生産できるかあたりの検討から始めたようです。実際問題、金属の強度からして、当時の国内メーカでは難しかったらしく、トヨタが自分で量産化できるところまで研究したようでした。この辺の事実を見ると、最近の韓国のパクリとかも、まあどこの国もやってるし、しょうがないのかもなあみたいな部分は、多少あります。

 ちなみにこちらも、展示の内容としては、自動車の生産設備をそのまま展示用に持ってきたみたいなブースがあり、でっかい工業用ロボットがそのままのボディを組み合わせてねじ止めするみたいなのが直接見れたりします。熱プレスの実演みたいなのもあり、このブースでは、実際に目の前で金属部品を2000度まで加熱して、プレス機でパーツに成型するところを見せてくれたりします。ぶっちゃけ、やりすぎだと思いました。

 その他では、昔万博で演奏してたパートナーロボットとかもひっそり展示されていました。今は稼働しないらしく、後継機も聞かない辺りが哀愁を誘います。

 がっかりだったのは、やはり名古屋城でしょうか。こちらは、いわゆる復元タイプのお城で、雰囲気とかはしょうがないのですが。天守閣は、どうも耐震性に疑問符が付いたらしく、そもそも立ち入り禁止と言うがっかりっぷりです。そもそも名古屋城自体が、戦国時代的にはイマイチぱっとしなくて、金のしゃちほこがついてるらしいくらいの知識しかなかったのですが。

 実際は、江戸時代の徳川家の居城だった辺りが説明として適切らしく、再建したばっかりというえらいピカピカな本丸御殿が見学できました。とは言っても、やたら新築感あふれるキンピカの内部で、あんまり記憶には残りませんでした。多分二条城を先に見てしまったせいもあるかもですが。ただ、西北隅櫓は公開されていて、結構いい雰囲気だったです。内部は外側の見張り窓と、内側の部屋に分かれていたそうで、昔は、あんなところにも住んでたりしたんですかね。

 その他は、一応モーニングを食べたり、味噌カツを食べたりもしてきました。関東からは関西ほどは遠くないので、意外に手軽な観光先としてはありなのかもしれませんね。
 

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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