弁理士の独立についての勉強会

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Engin_Akyurt / Pixabay

 弁護士の某河部先生の主催の勉強会と言う名の飲み会に混ざってきました。場所は都内某所、人数は20人くらいでしょうか。形式は、主催の先生が司会進行もする形で、講師役の弁理士さんからお題や質問に関するトークを引き出していく流れでした。一応主催の方以外のお名前はここでは伏せます。

 ちなみに今回のお題は弁理士の独立に関してです。既に独立している方とかが、経験談を交えて実情をお話しされていました。
 忘れないうちに内容をメモしておきます。

1.独立直後のお仕事について
 今回の範囲では、基本的に独立前の仕事のお客さんから、腕を買われてそのまま案件が流れてくる場合が多いようでした。都合で、案件には困っていない状態で独立するのが正解のようです。つまり、やっぱり本人に、指名がつくほどの明細書を作成する高い能力がないと厳しいイメージです。
 また、裏を返せば、独立して独立に失敗しても、どこかに再就職できるくらいのステータスが時期の条件として目安になると思いました。

2.独立する場所について
 今回の講師の中で凄い緻密に情報を調べて、それを元にお話しをされる方がいらっしゃって、意外に名古屋や愛媛等地方も条件によってはありとのことでした。一方で地方で開業しても、地元の企業は東京の事務所の方に依頼するなんて言う悲しい話もありました。但し業務としては商標多めのイメージになりそうです。

3.準備資金について
 大体一人辺り500万くらいは必要とのことでした。理由としては、主に審査請求の印紙代の建て替えがきついとの事です。一番苦戦した方の話では、生活面でのほとんどの出費を全部滞納して回した、なんていうのもありました。

4.1人じゃないほうが良い?
 当たり前ですが、今回お話を伺った範囲では、独立、とはいっても1人ではなく、数人でスタートアップするのが良い印象を受けました。講師の方で、弁理士+弁護士の二人ではちょっと厳しいかな、と思ったけど、弁護士+弁理士2人ならアリと思って独立したなんて方も居ました。

5.セミナー講師は儲かる?
 飛び込み営業より、セミナー等で名刺を配る方が全然依頼が来るなんて話もありました。しかし、配ってからのタイムラグが大きい上、本人に講師の可能な何らかのアドバンテージがあることが必要ですが。発言されていた方は、現存する弁理士で唯一の条件をお持ちで、そこが強みになっていたようです。

6.その他
 受験時代の知り合いに久しぶりに会ったり、業界のお話を聞いたりできました。意外に今の事務所を知ってる人も居たりして、うかつなことはできないなぁとかも思いました。凄いのになると、隣に座った人同士の事務所間で最近人の移籍があったなんて話をしていたりします。

 平日の上、場所が結構遠かったのですが、案外参加してみると面白いですね。 

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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