この記事では、口述試験の点数の取り方について扱います。まずは、口述試験に合格するためには何をしなければいけないのかを明確にします。
1.合格の条件について
試験分野である特許法・実用新案法、意匠法、商標法の3つの試験において、C以下の評価が2つ以上ないことです。口述試験対策の概要で説明した通り、口述試験は、試験官と一対一の口頭試問になります。試験官側にあらかじめ用意された設問を最後まで回答できなかった場合は、自動的にC評価になります。また、最後までたどり着いても、間違えている設問がある場合もC評価になるようです。
よく言われるのが、再度までたどり着いて、試験官が雑談を始めると、その科目は、B以上の合格評価がついているというものです。逆に、延々続いて、ベルが鳴って終了だと、C評価確定になります。もっとも、C評価が2つ以上なければよいので、あまりにも酷い試験官に当たった科目は、さっさと捨ててしまうという作戦も取れます。同様に、1番目と2番目との科目で合格点が取れれば、最後の科目は楽です。
2.口述試験過去問題集の使い方について
点数を取るための最大の対策としては、とにかく、この口述試験過去問題集をやりこむのがメインになります。私のころは、TACの問題集が誤字や脱字だらけだったため、LECの問題集一択でした。もっとも、こちらも内容は、やや怪しかったです。
と言うのも、口述試験は、口述で出題されるため、問題の持ち帰りができません。つまり、口述過去問題集がどうやって作成されているかと言うと、試験後に受験者から提出された問題を基に再現されています。この時点で問題がすでに結構怪しく、回答についてはもっと怪しくなる都合です。
このため、ある程度疑いつつ、乗っている過去問を何度も回すことになります。やってみれば分かるのですが、古い問題ほど条文をそのまま言ってください系の問題が増えて難しくなっています。基本的に丸暗記してしまうことになります。
ちなみにこの口述過去問題集なのですが、口述用と言うことで、設問と答えがかなりコンパクトにまとまっており、論文対策としても使用することが可能です。そのまま論文試験の解答に使用するには、ボリュームや精度の点でやや足りないこともありますが、大雑把な内容を覚えやすくなるためです。都合で、可能ならなるべく早めに回し始めると良いです。
3.自主ゼミについて
口述試験は、いわゆる自主ゼミというものがあります。予備校系のメジャー講師の授業を受けていると、自主ゼミのお誘いが来たりするコースが多いです。私の場合は、短答論文向けの通常のゼミに参加したら、その中で講師が自主ゼミを編成していました。その流れで論文終了後は、結果発表までそのメンバーで適当に集まって口述練習をしたりしていました。
具体的な内容としては、場所を決めて集まり、口述過去問題集でお互いに問題を出し合う感じになります。大体予習として、学習範囲が指定されて事前に暗記した上で、当日問題を出し合うために、学習のペースメーカーや、モチベーションの点ではかなり良いです。論文試験は、試験の実施から、合格発表まで時間がかかります。口述試験は、さらにその後であるため、論文試験の合格前に口述試験対策を開始するのはかなり気合がいるためです。逆に言えば、口述試験の自主ゼミで集まって勉強していても、論文試験の結果がNGで、論文試験の結果発表後に、論文試験に戻っていくメンバーも少なくない数が居ることになります。
また、問題を出し合うので、どのような解答が良いのか悪いのかを、試験官の視点で客観的に見ることができる点も重要だと思います。受験生役の相手の解答が分かりづらいと感じた場合は、自分でも同じようなことをしている可能性が高いため、フィードバックができると良いです。
kuroneko
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