実録からの論文試験の勉強時間について

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Engin_Akyurt / Pixabay

 この記事では、論文試験の勉強時間について扱います。今回は、私自身が論文試験に合格した年と、不合格だった年との実データを扱います。合格するための勉強時間は、どれくらいなのかをイメージするのに役に立つと思います。

 

 なお、前提条件は下記です。

 論文試験が不合格だった年は、短答試験に合格した年です。この時点での学力は、LECで言う所の入門講座と、通年の中上級講座とを一通り終了しているくらいのスペックです。

 論文試験が合格だった年は、論文試験が不合格だった年の翌年です。論文試験の終了後は、当時は口述試験の合格率が高かったため、そのまま、口述試験にも合格しています。

 

 勉強時間の実データについては、当時使用していたStudyplusと言う学習内容記録サイトで確認しています。

Studyplus

学習総合サイト Studyplus(スタディプラス)
Studyplus(スタディプラス)は学習する人が集まる総合プラットフォームです。あなたもStudyplusを使って学習内容を可視化しませんか?学習管理の他にも勉強に役立つ情報が満載です。

 

 Studyplusは、勉強をするたびに、その内容と勉強時間とを記録するサイトです。但し、不合格年の4、5月については、まだ記録開始前であったため、当時の概算の勉強スケジュールからざっくりで入れています。なお、勉強時間には、予備校の講座も含みます。

 

 と言う訳で、早速勉強時間を比較したグラフが、下記になります。縦軸は実際の勉強時間(Hour)です。横軸は、勉強時間の記録された月(Month)になります。灰色の棒グラフは不合格年の勉強時間を表し、青色の棒グラフは合格年の勉強時間を表しています。

 

 

 まず特徴的なのは、7月の勉強時間でしょうか。7月は、論文試験の本試験がある月なのですが、試験終了後は、大体全力で遊ぶので、合格した年も、不合格だった年も、勉強時間が40時間以下になっています。ここは、参考にしない方が良いと思います。

 

 続く8月は、まだ論文試験の結果が分からない段階なのですが、不合格だった年も、合格だった年も、勉強時間は、同じくらいになっています。この時期は、勉強するモチベーションが高くなるようです。逆に続く9月は、不合格だった年では、論文試験の結果が不合格で発表されて、一気に勉強時間が減っています。

 

 直前期の4~6月については、不合格だった年と、合格だった年との勉強時間を比較してみると、合格だった年の勉強時間は、不合格だった年の勉強時間の1.5~2倍程度勉強していることが分かります。特に、合格した年の5月と6月との勉強時間は、160時間程度で同じになっています。これは、もう自発的に勉強をする気力がなかったので、スケジュール通しに勉強する習慣を回していたため、同じくらいの時間になっていたのだと思います。

 

 なお、1週間のうちの勉強時間の割合は、平日で5割、土日で5割でした。6月期のデータで確認して見たところ、実勉強時間では、平日の合計で20時間、週末の合計で20時間のパターンが多いです。このグラフから解る論文試験の合格者の一例としては、以下のような感じになるでしょうか。

 

 1.論文試験3か月の1か月辺りの勉強時間

 1か月の平均勉強時間は、100時間未満だと不合格で、100時間を超えた年で合格していた。

 

 2.勉強時間の傾向

 習慣で勉強していたため勉強時間は、特に意識しなくても、大体同じくらいになっていた。

 

 3.口述試験と論文試験の勉強時間

 論文試験は、口述試験前よりはるかに勉強していた。とにかく論文試験さえ合格すれば、口述試験の勉強は、少し余裕があるのかもしれません。

 

 もちろん、今回のデータは、母数が1なので、ある程度の参考にしかならないと思います。しかし、この点については、前記のStudyplus内で、目標を弁理士に設定している人をサーチすることで、他の人のデータを確認することも可能です。

 但し、現在他のユーザとの連携は、アプリ版のStudyplusのみになっているようなので、無料のアプリ版をインストールする必要があります。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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