中間処理の引例が外国語で訳が分からない場合。

Notebook Pen Table Book Note  - Engin_Akyurt / Pixabay 業務
Engin_Akyurt / Pixabay

この記事について

 この記事は、『中間処理の引例が外国語で訳が分からない場合。』です。

 中間処理をやっていると、なぜか外国語の文献が引例として引かれてきたりして、途方にくれたりするパターンが割と良くあります。

 こんな場合には、今回の方法で、外国語をどうにか日本語に翻訳をすることができます。

 

状況

 状況としては、前回やった拒絶理由通知ではなく、今回は、公報自体のパターンです。

 拒絶理由通知書で引かれてきているので、とりあえず、いずれかの国で公開までされているものですね。

 

米国出願の拒絶理由通知を、日本語に翻訳できないか色々試してみました。
米国出願の拒絶理由通知を、日本語に翻訳できないか色々試してみました。いや、英語を勉強しろとか、原文を読まないとダメとか、当然の意見はあるとは思うのですが。。 とりあえず、目の前に米国出願の拒絶理由通知があるような状況だと、まずざっと内容を理...

 

方法1

 日本にもファミリーで出願されている場合は、拒絶理由通知に記載されている番号を、エスパスネット(Espacenet – ホームページ)で検索して、日本に出ている出願を見るのが一番正確だと思います。

 但し、エスパスネットの検索欄の入力形式は、結構ややこしいので、そのままコピペしても出てこないパターンが多いです。

 

 

 上記の検索欄に、公報番号等を入力します。

 

方法2

 USの出願の場合は、グーグルパテント(Google Patents)に出願番号を入力するのが早いです。

 Chromeまたは、Edgeの場合は、そのまま翻訳を読むことができます。

 

 

 

 一応小技もあって、一度一番下までスクロールしてから、ページのコピーをすると翻訳済みの日本語がコピーできますので、ワードとかにペーストすれば、機械語翻訳の出来上がりです。

 

方法3

 US以外の国の場合は、ちょっと手段を考える必要があります。

 基本的には、まず方法1と同様で、エスパスネット等でORCのかかっているPDFファイルか、テキストデータで公報を入手する必要があります。

 

 エスパスネットがダメだった場合は、例えば韓国みたいに、その国の特許庁(KIPRIS(Korea Intellectual Property Rights Information Service), Free Patent Information Search Service)まで行くと、入手できる場合もあります。

 拒絶理由通知に記載されている番号を入力して、必要な公報を表示した後、『publ.Full Text』のタブを選択すると、OCR済みのPDFが表示されます。

 

 

  この状態で右上の方にあるフロッピーディスクマークのようなアイコンをクリックすると、OCR済みの公報をダウンロードすることができます。

 入手してきたら、一旦グーグルドライブに保存し、グーグルドライブ上から開きます。

 開くときは、いずれかのメニューからグーグルドキュメントで開きます。

 

 

 

 すると、グーグルドキュメントのツールから、翻訳が可能になっていますので、メニュを実行します。

 

 

 翻訳メニューで選択するのは、日本語です。

 

 

 すると、別のファイルに翻訳が作成されますので、保存すれば完了です。

 

 

まとめ

 審査官って、韓国の公報とかどうやってひっかけてるんですかね。

 まさか、韓国語ペラペラの人ばっかりって訳でもないでしょうし。

 

The following two tabs change content below.

kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
タイトルとURLをコピーしました