シン・ウルトラマンは1本で大体ウルトラマンをしている凄いデキでした。

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この記事について

 この記事は、『シン・ウルトラマンは1本で大体ウルトラマンをしている凄いデキでした。』です。

 アマプラビデオに見放題で入っていたのでちょっと見てみました。

 感想から言うと、1本で大体ウルトラマンのエッセンスがほとんど入っていて凄かったです。

 

シン・ウルトラマンとは

 シン・ウルトラマンとは、2022年に公開されたウルトラマン系の映画ですね。

 作ってる人たちは、ほぼほぼシン・ゴジラとかなり似たような感じで、マンネリ化した公式から、全く何の関係もなかった庵野監督に話が行き、好き勝手やりましたみたいな映画のようです。

 実は、ウルトラマンって、ほとんどまともに見たことがなく、ほとんどゲームやギャグ漫画の知識なので、違いが良く分からなかったりするのですが。

 

感想

全体的な部分

 1本の話としてまとまっていて、良く知らない私でも、しっかりウルトラマンっぽさが面白かったと思います。

 中でも、ウルトラマンと言うと、人間と合体していて、ベーターカプセルで変身すると大きくなって、必殺技がビームで、最後はゼットンが出てきて負けるみたいな辺りのお約束の関係性が、見たことない人にでもざっくり分かるようにまとめてある部分は、かなりうまかったと思います。

 

 今まで知らなかった人にも、ウルトラマンに興味を持ってもらう導線にしたいみたいな意図があるんですかね。

 また、技術的な部分とかは、かなり今風に詰めてあり、中でもベータカプセルの原理とかは、結構お話のキーになったりします。

 禍威獣を作中で技術的に詰めて、人間だけで倒しているシーンもあり、昔のウルトラマンから、あまりに空想科学過ぎた部分を、一応そこまで違和感がないレベルに仕上げてあるのは、結構好感です。

 

禍特対

 個人的に良かったのは、禍特対(原作で言うところの科特隊)周りで、とりあえず、おそらく今見ると感じてしまう嘘っぽさが全部排除されていて、実際に禍特対があったとして、そもそも自前で基地や兵器が必要なのかみたいな部分から詰め直してあった辺りでしょうか。

 

 この部分は、お話に入っていくのに、地味に重要な部分だったと思いますね。

 特に後半は、ワリと地球人側である禍特対のタダの人間であるメンバーと、ウルトラマンとのチーム戦になっていくため、お話をリアルに感じる点で良かったです。

 多分タイトル的に誤解されがちですが、原作もウルトラマンばっかりが活躍する話ではなくて、地球人側も結構活躍するお話なんでしょうね。

 このため、ウルトラマンが戦う理由も、怪獣が出てきて暴れているから倒す、みたいな雑な感じではなく、地球人側から見ても協力しやすい具体的なものに置き換えられており、お話としての説得力も良かったです。

 

ウルトラマンについて

 ウルトラマンについては、大体原作のウルトラマンと同じだと思います。

 とりあえず、デザイン面では、いわゆるカラータイマー的なものがなく、体のペイントの色で残りのエネルギが分かる感じになっています。

 必殺技とかもだいたいお馴染みの感じだったと思います。

 スペシウム光線とか、八つ裂き光輪とかですね。

 

 また、前述の通り、地球に来たときに、事故で殺してしまった地球人と合体しているという設定がかなり強調されて居た点も面白かったです。

 最初からして、主人公の男の人は、合体の影響か、人間の状態でも思考が宇宙人であるウルトラマンになってしまうんですね。

 この都合で当初宇宙人であるウルトラマンは、地球人の事とか良く分からないのですが、話が進んでいくにつれて、どんどん地球人(恐らく日本人)を理解して、人間が好きになっていきます。

 

 場末の飲み屋で宇宙人同士(人間態)が、日本酒を飲んでるシーンとか見て、こういうのもSFだよなあとか思いました。

 その過程で、前述の通り禍特対が絡んでくるので、宇宙人とのファーストコンタクト的な部分も、結構ワクワクしました。

 

禍威獣について

 禍威獣については、流石に怪獣にまでは詳しく知らないのですが、地球に放置されていた兵器という明確な説明がされていたのは一つ良かったと思います。

 ゾフィ(金色のウルトラマン?)、ザラブ、メフィラス、ゼットン辺りは、昔少しだけ見たことがある、ウルトラマンの学園モノみたいなギャグ漫画で出てましたね。

 

 特にメフィラス辺りは、今実際に高度な知性を備える宇宙人が地球で利益を得ようとしたら、さすがに力押しじゃないだろうみたいな部分が、結構リアルに検証されていて面白かったです。

 やっぱり、外国との問題になったりするんですかね。

 また、とにかく、ゼットンがめちゃくちゃデカくて、めちゃくちゃ強いイメージがしっかり出ていたのも良かった気がします。

 

その他

 さすがに詰め込みすぎたのか、展開的に不自然な部分や、説明不足な部分は、さすがに結構あった気がします。

 多分普通に作ったら、3部作とかでしょうし。

 エヴァンゲリオンを作ってた人と同じと思えば、まあ細かい部分は、想像してくださいって感じなのですかね。

 

 特にベータカプセル周りの原理がさっぱりで、今までうっすらウルトラマンへの変身するためのエネルギーチャージ用なのかなとか思っていたのですが、異次元からウルトラマンの本体を呼び寄せるとか、人類を巨大化させるとか謎の表現が多く、最後まで良く分からなかったのはちょっと残念でした。

 なぜか禍威獣が日本にだけ現れるみたいな辺りも、政府がちょろそうだったからみたいなのでもいいから、なんか理由があっても良かったかもですね。

 

まとめ

 シン・ウルトラマンは、普通に今風のウルトラマンとして面白い映画でした。

 時間がある方なら、アマプラで見放題のうちに、とりあえず見ておいても損はない感じだと思います。

 なお、過去作については、その時代に作られたものと言う別の価値がありますので、本文中の記載は、過去作を否定するものではありません。

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kuroneko

とある企業の知財部で働く一応弁理士です。 国内特許系メインの日々の業務とか、試験対策ネタとか書いています。 受験時代は某L社系列の某B,M講師をメインに習っていました。 Copyright (C) 2010 - 2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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