結果から言うと、感想としては、単なる泣かせるだけの映画になっておらず、予想に反してかなり面白かったです。なぜ予想に反してかと言うと、今までで全部やりきってると思ってたからです。
(以下ネタバレです)
大体の人は、大体20分くらいで大体のオチは想像できる展開だと思います。ですが、最後では、予想を超えたどんでん返しを突きつけてきます。
この辺は、人気の高いシリーズものである都合で無難な終わり方でも良いと思うのですが、わざわざかなりの冒険をしています。そのくせ、お話全体としては、ある程度しっかりまとめてる辺りが、高評価の最大の理由です。これは、さらに続編作れるんじゃないですかね。
いわゆる創作物は、ある程度受け取る人の願望を作るものだと思います。冒頭からは、いわゆる普通の魔法少女ものみたいなメインキャラ達の平和な風景が描かれます。本編では、大体酷い目にあったキャラ達が、笑顔を浮かべて過ごせる風景と言うのは、当事者だけでなく見てる方も非常に望んでた光景だと思います。正直私は、あの雰囲気のまま終わっても許せるくらいでした。まあ、この辺りは、希望を見せて叩き落すのが多分虚淵玄なのですけど。
中盤は、大体の謎が出てきてほむらさんが動き始めます。この辺りは、正直このまま平和でも良いじゃんと言う感想が非常に強かったので、展開が非常に気になる作りでした。今回の終盤くらいまでのほむらさんは、意外に非情になりきれないシーンが多く、かなり感情移入しやすいです。終盤は、今まで散々酷い目にあったはずなのに、それでもほむらさんのために戦う仲間が泣けます。
っていうか泣きました。
死体蹴りとか言われるかもしれませんが、今までまどかさんにくらいしか理解されなかったほむらさんのために、みんなが戦ってくれるのは非常に良いです。多分この辺りは、ほむらさんに感情移入していると、見てる方が望んでたシーンに当たると思うので素晴らしいと思います。
また、問題としては、QBの計画が通ると、いわゆる魔女化システムが復活する可能性が出てきます。まどかさんが体を張って魔法少女を救った所がパーになります。だからって、今までまどかさんともう一回会うために魔法少女をがんばってたほむらさんの最後の希望とも言える辺りを、自分で捨てさせる辺りの展開は残酷すぎます。原因を当人の何気ない一言(前の劇場版のラスト辺り)にしてる辺りはエグすぎます。
そしてラスト。綺麗に終わると思わせて実は、まるごとひっくり返すと言う。正直、ほむらさんの魔法少女が終わるタイミングの補完なんだろうなぁって辺りは、簡単に想像していたのですが、オチへのミスリードとして強力過ぎて、まさかああ来るとは思いませんでした。怖いよ、ほむらさん。
まあ、感想としては、これだけ派手なオチだと賛否両論あると思います。特に直前まではしっかりまとまっているだけに。ただ私は、続編が出るのであれば、これでOKだと思います。きっと今回はほむらさんのターンなのです。
「魔法少女まどか☆マギカ」なのですから、きっと次は主人公のターンのはずです。
kuroneko
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